近畿圏の首位は千里中央
一方、近畿圏の首位は千里中央駅で、5,806戸。2位の高槻の3,246戸、3位の都島の3,119戸を離してのダントツの供給戸数です。大阪中心部へのアクセスの良さからコンスタントに供給が行われたことが、要因のようです。 近畿圏の上位を見ても、徒歩7分までの駅から近いロケーションの供給が多く、利便性の高い立地に人気があることが伺えます。土地の最有効利用が、分譲マンションへ
供給上位駅は好物件も目立つ
上位駅は、かつての工場や企業のグラウンドなど法人保有の広大地がマンションに生まれ変わったケースが多くあります。ライフスタイルの変化から、高層マンションのニーズが高まるとともに、工場やオフィスといった工業・商業利用が適さなくなったことも大量供給の背景だと思います。企業の海外移転もこうした傾向に拍車をかけたのでしょう。1戸あたりの世帯人数を仮に2人としても、10年で7,000戸だと1万4,000人、3,000戸でも6,000千人利用者が増えたことになります。事実供給上位の駅は商業施設も駅前に整備され、街自体に活気が溢れています。 ラゾーナ川崎レジデンスやパークシティ豊洲といった、マンションの新機軸を感じさせる好物件も供給上位の駅では見られます。激戦区ということもあり、魅力あるマンションが生まれる土壌があります。今年は供給戸数が回復する中、勝どきや東雲、武蔵小杉、浦和など供給激戦区は多々あります。こうした2012年の激戦駅のマンションには、注目したいと思います。