iRigのラインナップが充実
iPad/iPhone用のDTM用途のオーディオ周辺機器を最初に出して、大きな話題になったのはイタリアIK MultimediaのiRigでした。そのiRigのシリーズ製品がCES、NAMMで次々と発表になりました。異色なのがiRig MIX。これはiPadとiPhoneとか、iPhoneを2台など、2つのiOSデバイスを並べて使うもので、それぞれのオーディオ入出力をiRig MIXに接続すると、双方の楽曲演奏の同期を取ることができるというDJ機器。実はデジタル接続ではなくアナログ接続になっているのがポイントで、マスター側からの音からビートを検出し、それにあわせる方たちでスレーブ側がテンポを合わせるようになっています。
iRig STOMPは従来からあったiRigをストンプ型にしたというもの。つまり、足元に置くエフェクターとして、iPhoneやiPadが利用できるというわけです。機能そのものはiRigと変わらないのですが、足元でスイッチのオンオフができたり、他のエフェクターと並べて接続できるのがポイントです。
iRig MIC Castは非常にコンパクトなマイク。iPhoneやiPadのヘッドホン端子に取り付けるだけで、それなりの高音質で録音できるというのが大きなポイントになっています。
上記3つはCESで発表されたものですが、翌週のNAMMではさらにiRig PREという機器を発表しています。これはマイク用のプリアンプで、XLR接続のマイクをiPhone/iPadのヘッドホン/マイク端子用に変換するという機材。9V電池が必要になりますが、簡単に使うことができます。
これらiRig機器はすべてアナログ接続というのがポイント。最近デジタル接続の高音質機器が主流になりつつありますが、単純なだけに扱いが簡単で価格も安いのが大きな魅力ですね。
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