旅館/ちょっと高めの隠れ宿・旅館

瀬戸内・直島で美術館に泊まる 「ベネッセハウス」

瀬戸内国際芸術祭で一躍脚光を浴びた直島。ホテルベネッセハウスは美術館のなかにある宿で、「一度は泊まってみたい」と思う人も多い。アートをめぐる旅は、まさに今年のトレンド。時間を気にせず、道に迷いながら、アートツーリズムを満喫しに出かけてこよう。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

2012年、アートツーリズムが花開く

彼氏や彼女を誘い、家族や子供を連れて、アートツーリズムを楽しむ。実はそんな旅のスタイルが広がっている。

今年こそ現代アートを鑑賞する旅をしてみたい。そんな方のために、2010年瀬戸内国際芸術祭が開催され、一躍「アートツーリズムの聖地」となった瀬戸内・直島をご紹介しよう。宿泊は、美術館がそのまま宿にもなったベネッセハウスだ。
 
直島

宇野~直島~高松を結ぶ四国汽船フェリー

直島へは、高松港か岡山県の宇野港から四国汽船フェリーで渡る。穏やかな瀬戸内の海風が心地よい船旅だ。

一番オーソドックスなのは岡山ルート。岡山駅でJRローカル線に乗り換え宇野まで。宇野駅前フェリー乗り場から、直島まで20分の船の旅が楽しめる。
 
直島

港で出迎えてくれる草間彌生さんの造形アート「PUMPKIN」。

直島で渡ると早速出迎えてくれるのが、草間彌生さんのドットアート「PUMPKIN」。
実は、フェリーターミナルもアート作品だ。

ふつうの瀬戸内の離島と違い、この島には若い旅人が多い。港から乗るバスで出会ったカップルとあちこちで出会うなんてこともある島。思わず友だちになってしまうことが少なくないのもアートツーリズムの醍醐味だ。
 
直島

宿泊者専用の無料送迎バスが島内を巡回している

ベネッセハウスへは、港から宿泊者専用の無料巡回バスに乗る。巡回バスは船の時間に合わせておよそ15~30分おきに走っている。島にはワンコイン100円の町営バスもあるが、こちらはどちらかというと日帰りで訪れた方向け。

宿泊者専用巡回バスは、途中、「家プロジェクト」のある農協前にも停車してくれるのでアートめぐりにも便利ということを覚えておこう。
 

時間を気にせず迷うのが直島流

直島ではいくつかルールがある。まずは、あまり「時間を気にしない」こと。できれば連泊を強く勧めたい。アート鑑賞には、できれば時計は外したい。

それと、「迷うのは当たり前」と思うこと。地中美術館等は「迷うため」に造られているくらいだ。島では案内板をあえて減らしている。「あれー、こっちだっけ?」「たぶんそうじゃない?」「なんとかなるさ」。そんな会話を繰り返しながら、看板の少ない島を探検しよう。

島に着いたらまずは、フェリーターミナルの案内所で地図をゲットしよう。まずは、ここで作戦会議だ。さあ、どこに行こう?

まずは、ここ!
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