災害見舞い・病気見舞いへのお返しは、気遣いへの感謝を込めて
寒中見舞いと合わせて、お見舞いや励ましのはがきを交わすというような、家族、 友人、知人など、人との絆や心配りというものが一層見直されているようです。どんなお見舞いにも共通することですが、相手が自分のことを気にかけてくれたという気持ちは嬉しいものですね。
一方で、いただいたお見舞いへのお礼状について迷うこともあると聞きます。
見舞いへのお礼状は急がなくてもいいものです。病気の場合なら、退院が決まるなど何らかの見通しが立ったり、落ち着きを取り戻したころに書かれることがほとんどでしょう。
内容は、まずは相手へのお礼が第一ですが、言える範囲で現在の状況を伝えるような言葉を添えることもあります。病気や災害など、ひと言では表現できないような心の不安を抱えてしまう場合もありますが、それでも今現在の前向きな気持ちや、何より、相手の気持ちが嬉しかった、ありがたかったという思いをそのまま表すことが相手への報告にもなります。また共にに喜んでくれることにもつながるのではないかと感じます。
書き方文例1:病気見舞いへのお礼状 母の入院に際して娘から
このたびは、母の入院に際しまして、お忙しいなかにもかかわらず
お見舞いをいただきまして、ありがとうございました。
お陰様で、術後の経過も良好で○月○日に無事に退院いたしました。
病気などとは縁のない生活を送っていた母だっただけに、入院と聞いたときは
本人が一番動揺しておりましたが、お手紙で元気を与えていただきまして、母
ともども感謝しております。お手紙といっしょにお送りいただきましたお守りと
写真集は、いつも枕元に置いて眺めておりました。
お優しいお心づかいの数々、あらためて御礼申し上げます。
また落ち着きましたら、お目にかかりたいと母も申しておりました。
その折はどうぞよろしくお願い申し上げます。
■ポイント
退院後、お見舞いに来てくれた方や、手紙、金品をくださった方全員にお礼状を出すこともあるでしょう。その場合は印刷でも構いません。ただし、手書きでひと言添えるなどの気配りがあれば、手にした側も嬉しいものです。
内容は、退院の報告や現在の状態などを言える範囲で述べ、入院中のお見舞いや心遣いいへのお礼の気持ちを伝えましょう。また、手紙とともに快気祝い・内祝いを送ることもあります。
書き方文例1:災害見舞いへのお礼状
このたびはお見舞いをいただきまして、ありがとうございました。
本当に突然のことに、当初は不安な毎日でございましたが、
何とか一段落しまして、普段の生活を取り戻すことができました。
とは言えまったく不安が払拭されたとまでは言い切れませんが、
そんな中でいただきましたお手紙には、どんなに励まされたでしょうか。
気に掛けてくださっただけでも嬉しいことですのに、あたたかなお言葉の
ひとつひとつが胸に染みるような思いでした。
お優しいお気持ちに、感謝の思いで一杯です。
ありがとうございました。
ご報告と御礼にて失礼いたします。
■ポイント
災害の状態や復旧の見通しなどによっても違いますから、一概に言えることではありませんが、身の回りが落ち着きを見せたころに出すことが多いでしょう。お見舞いの手紙というのは、書かなければいけないという決まりがあるわけでもありませんから、それだけに相手もいてもたってもいられない心配な気持ちで綴るものでしょう。そのような相手のあたたかな気持ち、気遣いに対する感謝の気持ちを述べることが、何より相手にとっても喜びにつながるのではないでしょうか。