Q:
時々ふと、自分の子に何か障がいがあったらどうしよう、元気に産まれてくるんだろうか、と思ったりします。考えても仕方ないことは分かっているものの、障がいを抱えた赤ちゃんを出産する、という話を聞いたり見たりすると、どうしても自分がそうだったらと不安になってしまうのです。こんな考え方をするといい、といったアドバイスをいただけますか?

不安にならない妊婦さんはいません

妊婦さん

お腹のなかで姿が見えないだけに、赤ちゃんが無事に育っているか不安

A:
あなたは、時々ふと、自分の子どもに何か障がいがあったらとか、元気に産まれてくれるだろうかって、不安になってしまうんですね。

そうだよね、「胎児はイメージの赤ちゃん」と言われるけど、健診や超音波などで特に異常を指摘されているわけではないにしても、実際に自分で見ているわけではないからね。

あなたが言うように、考えても仕方ないのかもしれない。確かに、それで結果が変わるわけじゃないしね。そんなこと考えないで、いやな話を聞かないように、見ないようにしながら、幸せなイメージだけ抱くようにして、楽しい妊娠生活を過ごしながらお産の日を迎えられればいいかもしれない。でも、それって、あまり現実的に聞こえないでしょ。実際、すでに障がいや異常のことを考えたり、不安に思っているあなたがいるんだからね。いいんじゃないかな……。

ある意味、それはあなたが親になってゆくプロセスでもあると思うな。だって、友人や身近な人が妊娠した時だって、同じように感じなかったでしょ。妊娠前に、自分がこんな風になるなんて想像がつかなかったんじゃないかな。そう、程度に差はあっても、自分の子が授かって、不安にならない妊婦さんっていないんです。

受け継いできた命を、次の世代へつないでゆこうとしている

あなたのお母さんだって、そんな時間を過ごしながら、あなたを産んでくれたと思うし、お祖母ちゃん、ひいお祖母ちゃんもそう。命はそうしてつながってきて、そうして受け継がれてきた命を、今度はあなたは次へつないでゆこうとしている。あなたは大きな流れのなかにいるんです。きっと、そんな風に思えないかもしれないけどね……

今だけを見れば、生きにくい時代だし、明るい未来が見えてくるわけでもない。育児だって、大変そうだし……。そんな時代や社会を反映して、昔より、妊婦さんの不安はより深刻になるんだろうね。情報もいやってほどたくさんあるしね。

それでも、もし、子どもに何かあったら……、子どもが不憫なだけじゃなくて、誰も助けてくれそうにないし、自分がやってゆけるのかもわからない……。

あなたが何を考えたとしても、それがあなたなのです

僕がアドバイスできるとすれば、まずは、そう感じている自分自身を受け入れるてあげることかな。こんなこと考えてる自分って何なのって思っても、それでいいんです。そうでなければ、その不安自身に自分が振り回されてしまうから。これまで生きてきた時間があって、今のあなたがいます。あなたが何を考えたとしても、それが今のあなたなんです。そこからスタートしてゆくしかないだから。

今回こうして相談してくれたように、日々の思いに蓋をしないで、言葉にして表現してみませんか。できれば、ご主人と思いを共有できればいいけれど、なかなか難しいかもしれないね。でも、許容してもらえそうな範囲でいいから、まずは話してみる。あなたの母親でも、友人でもいい。きっと、何らかの発見があると思う。誰にでも話せるわけではないけれど、日々の自分を、包み隠さず表わせるといいけどね。もし、そうした人がいなければ、ノートに書いてみてもいいと思う。かっこつけなくて、そのままの気持でいいからね。

ひとつルールがあります。何を思っても、何を表現しても、出しっぱなしにすること。これは対策をたてたり、反省するためにするわけではないからです。

大丈夫なんだよね、きっとなんとかなるんだよね……。そうやって、ここまで命がつながってきたんだからね。不思議となんとかなるんです。もし、それでも、どうにもならないようであれば、また、相談してくださいね。