今回は、住宅ローンの専門家を養成する「住宅ローンアドバイザー」資格をご紹介しましょう。あなたの希望する住まいの売り手の中にもきっといるはず。正確で役立つ知識と情報を持った相手に相談してください。
相談先は、売り主が多い!?
必要なのは正確で役立つ情報と知識。あなたが自ら専門家に!?
ですが、売り手は住宅販売のプロであっても、お金のプロであるとは限りません。突っ込んで言うと、販売に関してはプロでも、設計や建築、管理についてはプロではないかもしれません。だからこそ、販売センターで開催される構造見学会やマンション管理説明会などには、積極的に参加し情報収集すべきです。このようなイベントを開催する売り手は「各専門分野は専門家に聞いてください」と情報収集の場を設けているのですから、正直で親切で購入者のことを考えていると言えます。また、自社のマンションに自信があるからこそ開催できるとも言えます。
話を資金プランに戻しましょう。売り手に資金相談する際も、住宅ローンや資金計画に詳しい担当者に相談したいものです。以前、女性の購入者から「大手の売主なのに、担当者がまったく住宅ローンのことをわかっておらず不安」とご相談を受け、担当者を変更してもらったケースがありました。高額な買い物ですから、資金計画に不安があるとマンションそのものにも不安や不満が残り、決断できなくなってしまうので要注意です。
今回ご紹介する住宅ローンアドバイザーやファイナンシャルプランナーの場合は、名刺に保有資格を記載しているケースがほとんどですから、まずは頂いた名刺でチェックしてみましょう。
住宅ローンアドバイザーとは
一般財団法人住宅金融普及協会が認定する資格です。住宅ローンアドバイザーは購入者が最適な住宅ローンを選択できるように、消費者保護や説明責任を果たし、住宅ローンについての正確な商品知識、リスク、情報などをアドバイスする資格です。資格保有者は、住まいを建てたり売ったりする側が多く、それゆえ、販売センターで出会う確率も高いと言えます。住宅ローンアドバイザーの養成講座のカリキュラムを見ると、「住宅ローンの基礎知識、コンプライアンス、説明責任、住宅ローン計算、購入プロセス等(基礎編)」、購入者に必要な情報がぎゅっと詰まっています。応用編には「住宅ローンの商品リスク、繰上返済、借換えの効果と注意点、税金、手続きの流れ等」が盛り込まれ、こちらも購入者には欠かせない知識です。
詳細は、住宅金融普及協会のサイトをご覧ください。サイトでは、住宅ローンアドバイザーの紹介や検索も可能。お近くの住宅ローンアドバイザーを探してみてはいかがでしょうか。
■一般財団法人 住宅金融普及協会
www.hlpa.or.jp/seminar/index.aspx
お奨めは、住宅ローンアドバイザーになること!?
先にカリキュラムをご紹介したとおり、住宅ローンアドバイザーの知識は購入者になくてはならない知識です。この際ですから、自ら住宅ローンアドバイザーの資格を取得されてはいかがでしょうか。テキストも非常に充実していて魅力的です。資格を得るには、住宅ローンアドバイザー養成講座を受講し、講座終了後に行われる効果測定に合格することが要件です。講座は基礎編と応用編に2部構成となっていて、基礎編はweb講習も可能です。受講料は基礎編と応用編で24,000円(web講習のAコースは21,000円)。詳細は同じく、住宅金融普及協会のサイトをご覧ください。平成23年度第3回の住宅ローンアドバイザー養成講座の募集が12月6日から開始され、締切は平成24年1月24日(火)までです。
住まいの購入希望者が皆、住宅ローンアドバイザーの知識を保有すれば、この世の中のトラブルがぐっと減ると考えますし、そのような世界を希望してやみません。ぜひチャレンジしてください。