もちろん伝統のメルセデス・ベンツ味は進化している
デビュー当時に用意されたエンジンは、1.8Lの直4+スーパーチャージャー(C200コンプレッサー)と2.5LのV6(C250)、それと3LのV6(C300)の3種類。組み合わされるミッションは、1.8L直4スーパーチャージャーには5速、それ以外は7速ATが用意されました。今年2011年のマイナーチェンジではインテリアも大きく変わりましたが、写真はデビュー時のもの。全車標準で備わるカーナビのモニターを閉じると上蓋を閉めて外部から見えなくなります。メーターは中央に速度計、右に回転計、左に燃料計と油温計の3連です
もちろん先述の通り「アジリティ」を追求した各種装備によって、従来のメルセデス・ベンツのセダンとは違った、スポーティな走りが楽しめます。とはいえ伝統のメルセデス・ベンツらしい、快適な乗り心地もさらに進化。つまりプレスリリース通り俊敏性と快適性を両立させていて、単にスポーティなセダンとは明らかに異なるところが、メルセデス・ベンツの底力というか、味と言えるでしょう。
また徹底した安全性の向上も、同社は抜かりありません。横滑り防止のESPはもちろん全車に装備していますが、CクラスにもSクラス譲りの安全技術を導入し、例えば横滑りしそうだと車が関知したら、サイドウインドウやサンルーフが自動で閉まるなど、エアバッグの効果をさらに高めるためのあらゆる動作を車が勝手に行ってくれるのです。
フロントシートは、C200コンプレッサーが背もたれとシート高、そのほかは前後スライドも電動調整となります。本革シートの設定などシート素材や加飾部分にも高級素材が使用され、例えばアバンギャルドにはブラックバードアイメープル、エレガンスにはウォールナットが使用されています
そのほか装備面を見れば、7インチモニター&HDDナビや、そのカーナビやオーディオ類を操作するコントローラー(コマンドコントローラー)を全車に標準装備するなど、快適装備だけでなく、先端装備も充実しています。
また最上級グレードとなるC300アバンギャルドSはパドルシフトや、前席の左右だけでなく後席の温度設定も独立して行えるエアコンなども装備しています(当時このクラスとしては初めての採用)。
確かに今年5月のマイナーチェンジでは、さらに大きく変わりましたが、中古車で狙う前期型もかなり野心的なデザイン&中身です。いっぽうでBMWやアウディとの違いも鮮明。お手頃価格になってきた新世代メルセデス・ベンツを堪能するチャンスです。
新生代といっても、メルセデス・ベンツ伝統の思想がそこには脈々と受け継がれています。ですから例えこのサイズでも長距離ドライブはとても快適で、一度それを味わうと、もうほかのブランドが選べなくなってしまうかもしれません。また旧来のメルセデス・ベンツの味を愛する人にも、食わず嫌いをやめて新世代を一口オススメしたいと思います。間違いなく、おいしいですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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