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スマホ連携がキモ!モーターショーで見たカーAV新技術(2ページ目)

12月3日から11日まで開催された第42回東京モーターショー。その中から、カーナビやカーAV関連の注目技術&製品をピックアップ。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

エコカー時代にふさわしいフルデジタルスピーカー

AV関連では、クラリオンのフルデジタルスピーカーが注目だ。従来のスピーカーはパワーアンプで増幅されたアナログ信号によって音が出る。しかしこのスピーカーは通常はスピーカーユニット1個につき、ひとつのボイスコイルを6つ備えた特殊な構造と「Dnote」というデジタル信号処理技術を使い、デジタル信号をそのまま入力して音楽を再生する。
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クラリオンのフルデジタルスピーカーは2012年秋、市販を予定


中間にはデジタル信号をアナログ信号に変換するようなロスが無いし、駆動電圧を従来の半分以下、消費電力を約8分の1に抑えられるため、省電力が求められる電気自動車やハイブリッド車、アイドリングストップ車などに最適だ。

実際、今回のデモでも、2~3本の乾電池で駆動し、会場内で聴くのに十分な音量で、音楽を再生していた。このフルデジタルスピーカー、信号処理部とスピーカーユニットが一組になるのだが、現在、信号処理部にどんな機能を盛り込んで、どんな形態にするか、さまざまなパターンを検討中とのこと。2012年秋には市販されそうな気配なので、期待して待ちたい。


Hi-Fiカーオーディオ・ファン注目の2ブランド

状況に応じて運転を支援する統合ディスプレイやドライバーの生体情報を把握する装置など、さまざまな先進技術を組み込んだEMIRAI(イーミライ)というデモカーを展示していた三菱だが、カーオーディオ・ファンの注目はダイヤトーン・ブランドのサブウーファー、SW-G50(84,000円)だ。
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ダイヤトーンの25センチ・サブウーファー、SW-G50


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マグネットは超巨大

すでに12月1日から受注を開始し、2012年2月から発売を開始するこの25センチ・サブウーファーは、既発売の16センチ・セパレート2ウェイ・スピーカー、DS-G50と同じ、カーボンナノチューブ配合のNCV振動板を採用。これと超強力な磁気回路を組み合わせることで、レスポンスのいい低音を再生する。しかも、空気容量10リットル程度のコンパクトなスピーカーボックスでOKなのもありがたい。

磁気回路が巨大なだけに、質量12キログラムと重いが、クルマの中でいい音で音楽を楽しみたい人は注目しておこう。

マニアには認知度の高いビーウィズは、最新スピーカーと参考出品のパワーアンプを搭載したデモカーを展示。偏心コーンが特徴のスピーカーはコンフィデンスIIサンライズ(493,500円)という13センチ・セパレート2ウェイシステムで、赤いセンターキャップが日の丸風。このデザインと音の良さで、海外でも人気が高いという。
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ビーウィズが参考出品したマグネシウム合金採用の軽量アンプ、A-110SII


これを鳴らすパワーアンプは、アキュレートA-110SIIというモノラル・パワーアンプ。筐体に世界で初めてマグネシウム合金を使い、重量は620グラムと、とにかく軽い。

これまでは音がいいオーディオ=重いというのが常識だったが、今後、ハイブリッド車や電気自動車、アイドリングストップ車などのエコカーがどんどん増えると、重さは敵になる。ある意味、画期的なパワーアンプといえよう。価格は未定で、2月の大阪オートメッセ2012での発表を予定している。

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