未成年の飲酒が禁止されている理由

未成年の飲酒問題

「お酒は20歳になってから」と決められているのはなぜ? 未成年の飲酒にはどんな問題があるのでしょうか。

 

お盆やお正月など、親戚が集まるとほぼ必ず出てくるお酒。ビールに日本酒、焼酎にワイン……。久しぶりに集まるメンバーでの美味しいお酒は会話をはずませ、楽しい時間を演出してくれます。職場の懇親会などと違って、親戚の集まりでは子ども、未成年の甥や姪などが参加していることもあるでしょう。小さい頃に、親戚のおじさんなどに「○○くんも、飲んでみるか」と声をかけられたといった経験がある方もいるかもしれません。

また、成人と未成年が混じる大学の新歓コンパのような集まりなどでは、未成年の飲酒問題や急性アルコール中毒などの事故が問題になることもあります。

盛り上がっている場だから空気を悪くしないように少しだけ……と思ってしまうのかもしれませんが、未成年は絶対にお酒を飲んではいけません。「未成年者飲酒禁止法」という法律で禁止されていることはもちろんですが、「お酒は20歳になってから」と言われるのには、医学的に重要な理由があるのです。未成年の飲酒が禁止されている理由について解説しましょう。

臓器の成長が完了していない未成年にアルコールは非常に有害

子どもの身体は大人とは違うスピードで変化・成長していきます。骨や脳も急速に成長・発達していきますが、アルコールはこのような臓器の成長に深刻な影響を及ぼします。

また、無視できないのがお酒の「依存性」です。体格が小さく、臓器の発達が完了していない子どもの飲酒は、アルコール依存症へのリスクも高めてしまいます。少しくらいなら……と試してみた飲酒行為がエスカレートしてしまうこともあるのです。

さらには、お酒を飲むと誰しも自制心がゆるみがちになります。大人でもお酒を飲んで気分がよくなって「ハメを外しそう」になってしまうことや、思わぬ失敗の経験がある方もいるかもしれませんが、子どもの場合はさらにアルコールによる影響を受けやすいため、思わぬ怪我や事故につながってしまう可能性も高くなります。

つまり、飲酒に関して、子どもを「小さな大人」のように扱ってはいけないということです。飲酒に関しては、子どもに対して特別な配慮が必要ということは忘れてはいけません。
 

未成年の飲酒行為をさせないためには、子どもの決意と大人の協力が不可欠

未成年者の飲酒は、喫煙とならんで、学校での集団的指導が必要な注意すべき項目にあげられています。つまり、成人するまでお酒は飲んではいけないことは、学校でも何らかの形で学んでいるはずです。その中でも、子どもたちには「きちんと断ろう」ということが教えられています。目上の人や親戚の人からであれ、親しい友人や先輩からであれ、「私は要りません」ときっぱり伝える勇気が大切です。

それとともに、周囲の大人も、自分が勧めないことはもちろん、お酒を勧められて困っている子どもを見たら「未成年なのでだめですよ」ときちんと伝えて、止めさせることが求められます。

大人になってから、大きな仕事の打ち上げや忘年会、おめでたい結婚式や祝賀会でいただくお酒は、本当に美味しいものです。子どもたちが、成人になったときに心おきなくそのような場を楽しめるように、私たち大人はしっかりサポートしてあげたいものですね。

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