なぜ、「イメージ」が大切なのか?
ガイド:ところで、イメージはなぜ大事なのでしょう?鵜居さん:イメージは第一印象につながるからです。第一印象はとても大事ですよね。なんだか素敵だわって感じさせるものがあるといいと思うんですよ。「メラビアンの法則」によると、相手に与える印象の割合は、55%は見た目やボディランゲージ、38%が声のトーンや話し方、話の内容はたった7%といわれています。では、見た目で何が一番重要かというと、色なんですよ。
色は目に入ってくるので、色から受けるイメージはとても強いですね。だから、似合わない色を着ていると、色のマイナスイメージが強くなってしまいます。たとえば、真っ赤のマイナスイメージは押し付けがましい、くどくどしい。プラスイメージはすごくやる気を感じる、エネルギッシュ。もし似合う赤を身につけていれば、やる気があって元気な印象を与えることができますが、逆の場合は、「なんか押し付けがましい人だな」という悪い印象を与えてしまいます。
マナーで大切なのは、相手に不快感を与えないこと
ガイド:鵜居さんは、たくさん資格をお持ちですが、その中でマナーに関する資格が多いようですね。マナーで一番大切なことは何でしょう?鵜居さん:相手に不快感を与えないことではないでしょうか。マナーは「食事のマナー」もあれば「公共のマナー」など幅広くありますが、どんな分野においても相手が不快に思ったら、それはマナー違反になるのではないかと私は思います。
メールは相手の表情がわからない分、言いたいことを正確に伝えるのは難しい…。
鵜居さん:メールは直接顔を見て話すのとは違いますから、感情が読めない場合も多いですね。メールをいただいたときに、怒っている感じとか、強く尖った感じを受けることもあります。そういうときは、なんとなく嫌な感じになってしまいます。ビジネスにおいても相手に対して相手のことを思って書く事はたいせつですね。たとえば、「寒くなりましたね」「あっという間に1年が終わりますね」など季節の言葉がはいるだけでも、メールの雰囲気が明るくなりますよ。
ガイド:メールに関しては、感情の面とマナーの面の両方がありそうですね。
鵜居さん:頻繁に使われているメールだからこそ心得ておかなくてはならないマナーがありますね。相手がどういう立場なのか、初対面なのか、それとも何度か会ったことがあるのかなど、それぞれでメールの書き方も変わってきます。失礼のないメールを書くことは、ビジネスにおいては絶対に必要なことでしょうね。
でも、一番大切なことは「心があること」だと思います。心がこもったメールは、たとえ顔が見えなくてもわかりますよね。たかだかメール1本だと思うこともあるかもしれませんけど、この1本が大事なんだなと思って書いていれば、きっと相手にも伝わります。これが、一番のマナーなのかなと思います。
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