NYLON CAFE（ナイロンカフェ）…原宿(3ページ目)

NYLONワールドと読者を結ぶ接点ともなるホールスタッフの役割は重要です。選ばれた若いスタッフはとにかく純粋で一生懸命。慣れないことばかりのホール業務も、教えられれば忠実に実行しようとします。

「でも彼女たちは、家庭でジンジャーエールの瓶を栓抜きで開けたこともないし、缶切りを使ったこともない。生まれたときからペットボトルが身近にあったわけですから仕方のないことですが、そういう常識を短期間でひとつひとつ教えていくのは大変。まるで義務教育の学校のようです（笑）」とholyの川上さん。
オープン当初はたどたどしかった接客も、季節がめぐり、「ひととおりの失敗は全部やらかしました」と川上さんが苦笑する通り、日に日に経験を重ねてスムーズに。私が夏に訪れたときと、11月に訪れたときでは、彼女たちの存在のしかたが違っていました。目立ちすぎず、埋没もせず、自然にお店に溶けこんだ好ましい姿。

（それでも川上さんは「まだまだ不安」と、つねにカウンターの中から店内全体をしっかり確認していました）

NYLONカルチャーを発信する場所として

「ここに来ることでちょっとスペシャルな気分になれる、という場所を提供していきたい」というNYLON CAFEのインテリアは、いたってシンプル。それは内部で人々やアートのコラボレーションが発生することによって輝きはじめる空間なのです。

店内でNYLON誌のインタビューがおこなわれることもあるし、モデルや関係者がくつろいでいることもありますが、一般のお客さまとごく自然に混じり合っているそうです。

平日のカフェタイムは、意外にもスーツ姿のビジネスマンたちが打合せをしていたり、カフェ・リベルテ時代からのお客さまが訪れていたりと、年代や人種の枠を超えた拡がり。それこそが真のコラボレーションですよね。

▼カフェのメニューとショップデータは次ページ。