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名水でキレイを手に入れる 奈良県・天川村「弥仙館」(4ページ目)

女人禁制が残る山、奈良県天川村の大峯山。大峯奥駈道が世界遺産に登録され、日本三大弁天である天河大弁財天が鎮座する聖域です。その山深い里の清流にたたずむ一軒宿「弥仙館」。名水百選の水で仕込んだ豆腐や手作りこんにゃく、宿特製の川魚料理でもてなしてくれます。冬の時期はボタン鍋が最高!5組限定の小さな宿だから女性一人でも安心です。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

「名水とうふ」で朝からチャージ!

天川

店先で食べる出来たての豆腐

胃腸も軽く起きた朝は、再度、洞川温泉へ向かいましょう。温泉街に店を構える山口屋では、ごろごろ水で仕込んだその名も「名水とうふ」の出来たてを食べさせてくれるのです。

先ずは何もつけずに一口どうぞ。ほろっと崩れた瞬間、口一杯に豆の甘さと香りが広がります。防腐剤を使っていないので遠方への持ち帰りはできません。他と比べて違うのは豆を煮る窯だそう。蓋がないので温度が上がり過ぎず、豆の香りと甘さが残るそうです。豆乳、油揚げ、がんもどきも作っています。

宿の朝食にも出る山口屋の油揚げは焼いていただきます。皮はカリカリ中身はふんわり。油揚げというより厚揚げくらいの分厚さで染み出る油も美味しいんです。


 

その訳は、半宿半X(エックス)の宿だから

天川

川のせせらぎが聞こえてくる

里山の幸を思う存分味わって、料金は一泊二食9000円~。

この価格が実現できる訳は「無理をしていないこと」。弥仙館は10室あるが実際は5組しか泊めません。行者宿の名残で襖仕切りの部屋もあり現代人には難しいという理由もありますが、ご主人が役場にお勤めで宿は女将さんが中心に切り盛りしています。つまり、宿をフル回転させることで生まれる過度な負担を、客人側にも宿側にもかける必要がないのです。その分、丁寧に料理を作り客人一人一人と向き合える余裕が生まれているのです。宿を続ける理由も代々続いてきた行者宿を守りたいという気持ちからでしょう。

食事はプラス500円すれば部屋食にすることもできますし、賑やかな団体客もいないので、女性一人だけでも安心です。

名水を飲んで食べて浸かって、体のなかからキレイになれることでしょう。

 

天川村 せせらぎの里 弥仙館
住所:奈良県吉野郡天川村川合267
TEL:0747-63-0018
地図:Yahoo!地図情報
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