テクノポップ/アーティストインタヴュー

小川美潮さん、チャクラを語る(2ページ目)

ニューウェイヴの時代、摩訶不思議な魅力を放っていたバンド、チャクラ。彼らのアルバム『チャクラ』『さてこそ』が5曲のボーナストラックを追加して再発! チャクラのヴォーカリスト、小川美潮さんにチャクラ時代のお話を伺いました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

福の種をまこう

ガイド:
chakra

チャクラ

アルバム『チャクラ』の1曲目に収録された「福の種」は、チャクラの代表曲的存在。シングル・リリースもされていますが、これはショッキングでした。魚屋さんでのSEから始まる音頭! アルバムは板倉文さんが中心となって作曲されていますが、この曲だけは友貞一正さんによるものですね。この曲の歌詞、よく聴いてみると、エロスなニュアンスもありますよね。あ、小川さんも作詞者の一人ですが、この辺りは確信犯?

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小川美潮:
いえいえ、もうまったく大まじめ。まんまです(笑)。けっこう求道的な歌詞なんですよね。友貞くんはのちのちお坊さんになった人です。もういないの、亡くなって。あー会いたいです。がんちゃん。

8時だよ!全員集合

ガイド:
チャクラは当時、渡辺プロダクションに所属していたんですよね。チャクラの音楽性を考えるとちょっと不思議な気もしますが、小川さんとしてはどうだったのでしょう? 僕は見たことないのですが、「8時だよ!全員集合」にも出演されたんですよね?

小川美潮:
まず渡辺出版の方が決まっていて、そこからナベプロへとつながっていったんです。ナベプロの中にノンストップってセクションがあって、そこが私らのようなミュージシャンを積極的に扱っていたのかな。大阪が本拠地で、私もいろいろと面倒みてもらいました。TV大阪で黒田征太郎さんのアシスタントでレギュラーとか、アンルイスがおめでただってことでピンチヒッターとして紳介竜助さんと一緒の番組に通わされたりとか、意外と大阪でのTV率が高かったんで街で声をかけられたりして。

「8時だよ!全員集合」は、確か北海道東北方面にツアーして、その最後に埼玉の熊谷市民会館かなんかで撮ったんです。生放送ですから現場には独特な緊張感があって、スタッフはみんな体育界系な感じで動いてましたよ。今思うと、強力なプロモーションでしたね。
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