花巻南温泉峡の旅館
源泉掛け流しの湯が堪能できて、歴史と伝統の面から全国の温泉好きに知られるのが、大沢温泉と鉛温泉です。大沢温泉は一軒宿ですが、新館の山水閣の隣に自炊部があり、川の対岸には旅館部旧館の菊水館がある広大な宿です。日帰り入浴、自炊宿泊、旅館部宿泊と、あらゆるニーズを満たす事が可能で、誰にでもおすすめできます。
自炊部には「食事処やはぎ」があるので、必ずしも自炊する必要はありません。また、菊水館に泊まって山水閣と同等の食事を頂くプランなどもあり、食事の自由度が素晴らしいのです。食事処やはぎは、何を食べても美味しくボリュームもあるとの評判通り、山水閣の食事は一品一品でタレの味わいがしっかり異なり、ソースで味付けするフランス料理を思わせる会席料理が印象に残ります。
鉛温泉藤三旅館も旅館部と湯治部があり、幅広い客層に対応可能です。特に、食事については食通の方に評価される事が多いようです。旅館部は近年リニューアル済みで、非常に美しい宿です。
上記2軒の間にある山の神温泉幸迎館は、穴場の旅館としておすすめできます。既に述べた通り泉質が抜群な上に、なんと言っても旅館の建築が素晴らしく、しかもゴージャスなのです。巨大なロビーから折上格天井ですが、私が泊まった客室も大好きな折上格天井でした。泉質と客室にこだわる方や、付近の温泉に行き尽くした達人におすすめしたい、知る人ぞ知る宿です。
他に高級宿として、全客室に源泉掛け流しの露天風呂を備えた 志戸平温泉「遊泉 志だて」があります。
花巻南温泉峡の入浴施設
花巻南温泉峡には入浴専門の施設はなく、旅館の日帰り入浴を利用します(高倉山温泉 豊楽園が日帰り専業になっていますが、ここも元は旅館です)。代表的な旅館に入りたいなら、鉛温泉藤三旅館と大沢温泉がセットになった日帰り入浴券がお得でおすすめ。どちらの宿でも購入できます。山の神温泉幸迎館も、向かって左側の大浴場の所に日帰り専用受付があります。小浴場はかなり離れた場所にありますが、温泉好きであれば、そちらもおすすめです。
最後に、花巻南温泉峡の観光スポットをご紹介します。