注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

植栽計画で建物を引き立たせるコツ(2ページ目)

建物とはおもしろいもので、仕上がりに近づいてくると今まで冷たかった構造体が徐々に人が住める温かみがあり居住性のある空間に変化していきます。建物と外構もそんな関係にあります。建物と植栽計画のポイントを考えることでより一層、友好的に建物を引き立たせることができるのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

庭を広く見せるコツ

大きな都市公園の中でケヤキやイチョウなどが等間隔で並べられているとリズムがあり安定感や安心感を感じることができます。仮にこの等間隔のリズムを自分の庭で表現しようとすると、とても狭く感じてしまいます。その感覚を防ぐには空間をはっきりと区切るのではなく、樹木の高さに変化をつけたり間隔を不規則にしたりして立体感と奥行き感を出すことがポイントです。

・どの角度から見ても3本以上の樹木が直線状に並ばないようにする。
・丸型や楕円形のヤンワリとした樹木を組み合わせると奥行き感が出る。
・高さの異なる樹木をまぜる。(手前に低いもの、背後に高いもの)


樹木の大きさと配置の法則(平面)

樹木の大きさと配置の法則(平面)


樹木の大きさと配置の法則(立面)

樹木の大きさと配置の法則(立面)



高さの調整による空間の広がり感の演出

 

高さの調整による空間の広がり感の演出

高さの調整による空間の広がり感の演出

参考:「世界で一番やさしい建築実務」建築知識


日差しと視線のコントロール  

・日差しのコントロール
省エネルギーが叫ばれている現在、樹木を利用して室内に入る日差しをコントロールすることはとても大切なポイントです。当然夏は日差しをコントロールし、冬は日当たりをよくする樹木を選定しなければなりません。一般的にはイヌシデやコナラの木を用いることが多くあります。ここで注意しなければならないのは樹木と建物との距離です。樹木は年々成長していきます。樹種によっても違いはありますが、目安としては高さが6mぐらいになるのであれば建物から最低でも3m以上は離して植えておくことです。

・視線のコントロール
都市住宅でもっとも配慮しなければならないチェックポイントのひとつに隣地との視線の問題があります。視線が気になるからといってどの面も緑の壁で覆うようにすると意外と窮屈な印象になるものです。場所によっては植栽間隔の工夫や落葉樹の枝の密なものを選ぶと窮屈な印象が和らいでいきます。もうひとつの考え方として開口部の近くに目立つ花のなる樹木を植えることでも案外プライバシーは守られます。例えばアジサイやクチナシなどの大きめの花の樹木です。そのほかにもパンジーやサルビアなどの花でも効果はあります。見られたくない場所に目立つ花を植える。これもひとつのアイデアです。
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