先生に聞く、ゲームで困ったこと
ゲームが学校生活に何かトラブルを与えていることはあるのか、単刀直入に聞いてみます。
男性教師:はい、いますねえ。
ガイド:そのことで、学校生活において問題があるとか、困っていることというのはありますか?
男性教師:ゲームが好きでかあ……なんかあるかなあ?
女性教師:学校に来ても眠そうで困るっていうのはありますね(笑)
男性教師:そうですね、それは困りますね。
マニア君:先生違います! 眠いのは深夜アニメをリアルタイムで観た結果なんです!
やりくり君:そう、それで録画してた他のアニメもついでに見たりして。
マニア君:あとニコ動。ニコ動のサイトに入ったら、負けだと思ってるもん。昨日も12時まで観ちゃったもん。
ガイド:ニコニコ動画も観るんだ?
スポーツ君:見ますよ! 毎朝1時間以上観て、帰ってからもニコ動で暇つぶして、俺それでテレビ見なくなった。
やりこみさん:私もニコ動観てます。
女性教師:私は美術が担当なんですけど、アニメとかゲームとか好きな子がいて、授業で作業しろといったらそういうイラストを描き、フィギュアを作ったら志半ばで胴体バラバラみたいな(笑)そんな感じですけど、大好きなのは分かるので、もうそれでいけと。
ガイド:結局、ゲームや、そういうものが原因でトラブルになったことというのは……?
男性教師:うーん、何かあったかなあ?
ガイド:少なくとも、ゲームのことで何か日々頭を抱えるっていうようなことはないですか。
男性教師:そうですね、そんなに、別に。
女性教師:あの、今日みんなの話を聞いて、そんなに好きなんだってビックリしてるぐらいで、実際には分からないです、そこまでは。モンハンっていうゲームが流行ってるっていうのは知ってたんですが、それが対戦型でみんなで遊んでっていうのを最近知ったぐらい。
生徒一同口々に:モンハンは対戦じゃないよねー。
女性教師:あれっ、そうなの?
一同(笑)
ガイド:今日はどうもありがとうございました。おかげで本当に、色々勉強になりました。
ゲームと子供達のより良い関係を維持する
ゲーム業界は、ゲームと子供達の関係について、普段から観察していく必要があります。(イラスト 橋本モチチ)
前後編通じてかなり意図的に、レーティングや、中古の売買、ソーシャルゲーム、オンライン課金、学校生活への影響など、ゲームと子供たちの関わりで問題になりそうなポイントについて重点をおいてに聞いてみました。また、同席していただいた先生からも「今日に限ってはこの場だけの話にしておいてあげるから、何でも話してごらん」と言っていただいて、実際に先生が全く知らなかった彼らのゲームに対する深い関わりが次々に露わとなっていきました。
彼らから返ってくる答えの中には、レーティングによる販売規制の徹底など、ゲーム業界が取り組まなければいけない問題もたくさん含まれていました。一方で、昨今のゲーム事情を取り上げる記事としては、ややインパクトに欠けるぐらいの内容だったかと思います。何かゲームのせいで大変な問題を抱えていたり、学校生活がままならなかったり、そういった様子は見当たりません。しかし、そういう問題になる手前の日常こそ、ゲーム業界は把握し、ゲームと子供達のより良い関係を維持していく取り組みを考えていかなければいけないとガイドは考え、今回の記事を制作しました。
ゲームと子供達の関わりが今、どのようになっているのか、それを知る1つの参考、きっかけにしていただければ、大変に嬉しい限りです。
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