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個性派の現行型キューブが100万円以下で選べる

日産キューブと言うと、モノ感を打ち出した旧型の印象が強いでしょうが、3代目となる現行型は旧型にはない魅力をたっぷりと備えています。それが100万円以下から選べるようになり、おいしくなってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

スクエアなボディに斬新なインテリアが安い!?

キューブ フロント

旧型よりも有機的なデザイン。モノ感はありませんが、これはこれでおおいにアリだと思います(CMでブルドックのイメージとか打ち出したのは逆にマイナスかも)。室内は実に広々としていて、また後席が前席よりも少し高めのシアターレイアウトです

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は日産キューブ(現行)を取り上げたいと思います。コンパクトカーはお手ごろな価格で、また燃費が良いこともあって他のカテゴリーよりも比較的人気が高いのですが、デビューして3年が経ったからか今では100万円以下で十分狙えるようになりました。しかもよく見てみると、同じく四角い系ボディのトヨタbB(現行)と比べて、お得なキューブが見つかったりもするのです。

デビューは2008年11月。爆発的にヒットした旧型のコンセプトを踏襲しつつも、室内は曲線で構成されていたり、また広い開口部を持つサンルーフには和紙のイメージを持ったロールブラインドの「SHOJIシェード」を用意するなど、新しいアイデアが数多く採用されています。また旧型は日本中心に販売されたモデルでしたが、この3代目は欧米など海外でも販売されることが最初から想定された、グローバルカーでもあるのです。

キューブ   リア

先代同様に、片側にヒンジを配して横開きにしたバックドア。ヒンジのあるほうは外板で多い、反対側はガラスを配して左右非対称のデザインに。また助手席側の後部座席の後ろ(ラゲージ横)にも、はめ殺しですがウインドウを備えています

皆さんの中には、旧型の「モノ感」は好きだけど、これはちょっと……という方もいらっしゃるかも知れません。実は私もはじめて見た時は違和感を感じたのですが、中に座って走り出した途端、あぁこれは全然アリだと思ったものです。旧型がシンプルなリビングに徹していたとすれば、現行型はレトロフューチャー的なリビングを実現したというのが、私の見解です。つまり、そうしたインテリアの好みが分かれるのは致し方がないと思います。でも、ちょっと考えてみてください。レトロフューチャーなリビングを備えた車なんて、そうはありません。しかも(中古車ならなおさら)お手軽な価格で手に入れられるなら、魅力的ではないでしょうか。

先ほどbBと比べましたが、詳細に比較してみましょう。同じ2009年式(キューブは2008年11月デビューなので2008年式が少ない)で見てみると、原稿執筆時点でbBは1.3Sの88.0万円(4.4万km/修復歴なし)が見つかりました。いっぽうのキューブは15Xで75.0万円(4.4万km/修復歴なし)がありました。しかも興味深いことに、両車は同じ販売店で売られているのです。さらに言えば、bBは1.3L車でキューブは1.5L車。ね? キューブっておいしいでしょ?

もちろんインテリアや価格だけではなく、キューブの魅力はまだまだあります。次ページで詳しく見ていきましょう。
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