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個性派の現行型キューブが100万円以下で選べる(2ページ目)

日産キューブと言うと、モノ感を打ち出した旧型の印象が強いでしょうが、3代目となる現行型は旧型にはない魅力をたっぷりと備えています。それが100万円以下から選べるようになり、おいしくなってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

乗り心地が良くて室内の使い勝手もよい

キューブ   インパネ

写真のようにラウンドしたインパネ。特にセンターにカーナビがあると、私の言うレトロフューチャーというイメージが少し分かってもらえるかも。また写真のカーナビの下にある丸い部分がエアコンのスイッチとなります

旧型が1.4Lで登場し、途中から1.5Lとの二本立てになったのに対し、この3代目は1.5L一本です。これにCVTが組み合わされます。キューブに走りのことを求める人はあまりいないかもしれませんが、乗り心地は旧型から大きく改善されていて、硬くも柔らかいのでもなく、しっとりという感じ。実はこの乗り心地、これから述べる車のキャラクターにはピッタリです。ちなみに同車のティーダと同じシャシーを使用しています。

この車がメインターゲットとした20代の若者をマーケティングし、日産が出した答えが「癒し」でした。これは日本の若者に限ったことでなく、グローバルカーとしての販売先である欧米の若者までもが実はそうなんだそうです。その意味ではまず乗り心地からして、確かに乗っていると穏やかにドライブ中を過ごせるような、良い塩梅の乗り心地と言えると思います。逆にその塩梅は、若者ではなく、欧州車をよく知っている我々の世代のほうが理解しやすいかもしれませんけど。

キューブ サンルーフ

大型のサンルーフは普通のシェードと、写真のSHOJIシェードを装備しています。お好みでどちらかを使ってもよいし、2つ同時に使用することも可能(進行方向側が普通のシェード、後方がSHOJIシェードとなります)

癒しはインテリアに色濃く表れています。私はレトロフューチャーと呼びましたが、まずラウンドしているインパネがとても斬新。シート表皮は「癒し」を意識してか触り心地のよいベロア素材も用意されています(メーカーオプション)。さらに、至るところに「波紋」をモチーフとしたデザインが採用されているのもキューブの特徴。例えばカップホルダーの底に波紋、スピーカーも波紋、天井にも波紋が浮かんでいます。またオートエアコンなら、スイッチ類が円形に配されています。

それでいて、なかなか使い勝手は良く、ただのデザイングルマではないのです。例えばインパネの下の中央には数本のゴム紐で作られたポケットがあり、そこにUSBジャックが用意されています。このポケットにiPodを入れてUSBで繋ぐと、カーオーディオからiPodの音楽が聴けますし、ゴム紐のポケットですからiPodがポケットの中ですべらず、固定しやすくなっています(USBジャックはオーディオやナビとセットオプション)。また紙袋などを引っかけられるフックや、フロントのアームレストには普通のティッシュ箱が納められるほどの収納スペースがあります。

車を買ったら一番長く付き合うことになるのがインテリア。その点キューブのデザインや使い勝手は、いつまでも付き合いたくなるような魅力を持っていると思います。それがライバル車よりも安いのですから、とてもおいしいじゃないですか。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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