生命保険は銀行や証券とは違う!!
生命保険は銀行や証券とは違う
銀行に口座を開設して預金したり証券会社で投資信託を買ったりする場合は、反社会勢力であるとか、適合性の原則に反していない限り、基本的にお金があれば誰でも取引きが可能です。しかし、同じ金融でも生命保険はかなり事情が異なります。お金がいくらあっても保険会社が契約を引き受けてくれなければ取引きさせてもらえません。保険会社も事業として保険の引き受けをしている以上、経営に悪影響を及ぼす契約はのぞまず、保険加入者の公平性に反するような契約ものぞんでいません。
生命保険に加入しようと検討している人が保険会社や保険商品を選ぶように、保険会社も実は保険契約を引き受けるかどうか一定の基準で選んでいるのです。その為、保険に加入したくても選ばれずに加入できない場合もあるのです。
保険加入が難しい人
保険会社も銀行や証券のように、反社会勢力であるとか、一部の保険では投資信託等のように適合性の原則も問われますが、それ以外にも下記のような理由で契約を引き受けない(加入できない)場合があります。理由の多くは「保険加入者の公平性」と「モラルリスク」の観点からであり、既に加入している人にとっては安心できる規定ですが、新たに加入しようと考えている人にとっては、大きな関門とも言えます。
■死亡や入院の可能性が高い職業の人
例えば、鉱山で坑内作業をしている人、採石作業をしている人、登山家、探検家、スタントマン、サーカス団員等は保険に加入したくても、保険会社に断られる可能性があります。
■危険な趣味がある人
職業だけでなく趣味が危険と思われる場合も、保険加入にあたっては無関係ではありません。例えば、スカイダイビングやロッククライミング、自動車レース、ボクシング等が該当します。ただ、趣味だけで保険加入の全てを否定されることは少なそうです。
■職のない人
保険料を支払っていく能力を問われているので、無職の人は加入を断られる可能性があります。所得の少ない人が大きな保険に加入しようとする場合も、同様の理由から断られる可能性があります。ただ、主婦(主夫)や学生、年金で暮らしている人、多くの資産を保有している人等は無職には含めません。
■自ら保険に加入したいと申し出てきた人
最近は保険代理店の店舗や通販・ネットで加入できる保険が増えて、環境も随分と変わってきましたが、基本的には生命保険会社は自ら保険に加入したいと申し出てきた人の加入をのぞんでいない傾向にあります。銀行や証券と違って生命保険の営業所が建物の1階にないのはその表れとも言われています。
■健康状態が保険会社の求める状態にない人
保険会社から選ばれてしまう最も多いケースが健康状態についてです。保険に加入する際は健康状態の告知(告知書の記入、医師による診査等)が必要で、その内容により保険会社は契約を引き受けるかどうか判断します。告知書の内容は医療保険の告知書、中身をチェック!で詳しく取り上げています。
加入を断られなくても条件を付けられることもある