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やんばるの聖地、大石林山へ(3ページ目)

琉球神話の社であり、世界的にも珍しいカルスト地形の山が連なる大石林山は、古代からやんばるの聖地として沖縄の人々に大切にされてきた場所です。最近はスピリチュアル・スポットとしても注目を集めています。今回は気軽にやんばるの自然を楽しみたい人にオススメな大石林山をご紹介します。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

ダイナミックに楽しむ2億年前のカルスト地形

悟空岩

大石林山を代表する巨大な奇石群、悟空岩。タワー状の石灰岩が並ぶことからタワーカルストと呼ばれています。写真提供:大石林山

大石林山は琉球神話の聖地であるとともに地質学的にも非常に珍しい場所です。この一帯はおよそ2億年前の石灰岩からなるカルスト地形で、熱帯カルスト地形としては世界最北の地。

そして、日本では唯一のカルスト地形地帯なのです。カルスト地形とは、長い歳月をかけて雨水などによって浸食されてできた地形のことで、ダイナミックに空に向かってするどく尖った岩や、烏帽子型の岩、すりばち状にくぼんだ鍋池など長い歳月によって刻まれた自然の神秘の奇石群を目にすることができます。

そんな奇石や巨岩の地である大石林山のあるアシムイが神々へ通じる信仰の地として崇められてきたのも自然の流れというものでしょう。カルスト大地に浸食された石灰岩が造り出した奇妙な岩々(ピナクル)の景観は、一見の価値アリ。奇岩・奇石のおりなす不思議な空間に驚異的な自然の力を感じることができます。


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