沖縄の観光・旅行/沖縄の観光スポット

やんばるの聖地、大石林山へ(2ページ目)

琉球神話の社であり、世界的にも珍しいカルスト地形の山が連なる大石林山は、古代からやんばるの聖地として沖縄の人々に大切にされてきた場所です。最近はスピリチュアル・スポットとしても注目を集めています。今回は気軽にやんばるの自然を楽しみたい人にオススメな大石林山をご紹介します。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

聖地、安須社(アシムイ)

アシムイ

やんばるの一番北に連なる四峰。左からシノクセ、アフリ、シジャラ、イヘヤ。写真提供:大石林山

沖縄本島の最北端、辺戸岬の手前に位置する大石林山のある地帯はアシムイ(安須社)と呼ばれる聖地。アシとは琉球の古語で長老を意味する言葉で、このアシムイは琉球で最初にできた聖地と伝わる場所です。

琉球王府の正史「中山世鑑」では、島建ての祖神アマミクが天帝の命を受けて最初に降り立った地と記され、王国時代には王家の繁栄・五穀豊穣・航海安全を祈った場所と伝えられています。天の神々に一番近いスポットとして現在でも40カ所以上の御願所があるアシムイは、今もなお深い信仰が根付いている特別な聖地なのです。

よく沖縄の人はアシムイについてこんなことを言います。「一番ニライカナイに近い場所が久高島、そして一番神々に近い場所がアシムイ」。神々にまつわる神話が色濃く残る沖縄では至るところに御願所があり、土地に宿るパワーを強く感じるという人も多いと思います。大石林山を含むアシムイ周辺では普段あまりそういったことに敏感でない人もふとした瞬間に何か特別なものを感じるのではないでしょうか。このアシムイの不思議なパワーに触れようと、スピリチュアル・ツアーも多く敢行されています。

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