元湯夏油で温泉満喫

夏油温泉目の湯と真湯

私が夏油温泉で最も好きな景色。目の湯と真湯。今年は台風の影響で目の湯に入れなかったが、真湯の良さが分かった

夏油温泉疝気の湯

私が夏油温泉で最も好きな疝気の湯。前日は透明だったのに、今日は濁り湯になっており、温泉の不思議を実感

元湯夏油の温泉は泉質的には塩化土類泉が主体ですが、実際にはほのかに硫黄の香りがする温泉です。特に露天風呂は湯舟の中で源泉が湧く、足元湧出温泉という大変に貴重な温泉です。

代表格は大湯ですが非常に熱い温泉で、余程条件が整わないと洗面器でかけ湯するのがやっとという感じです。塩分の強い温泉では45度を超えると、熱の刺激に塩分刺激が加わって、体感温度が非常に高くなり入れないのです。少なくとも、私が行った時に45度を下回った事はほとんどない記憶で、できれば湯舟を拡大して湯温を下げてほしい気もしますが、これが伝統なので仕方ありません。とはいえ夏油温泉は比較的温い温泉が多いので、こうした身の引き締まる熱い湯も必要なのだと思います。

私が夏油温泉で一番好きな湯が「疝気の湯」です。屋根もなく開放的で、まさに露天風呂という風情が最高。泉質も最高で、ほのかな硫黄の香りが、またいいのです。単純な硫黄臭ではなく鉄分などの鉱物臭を伴っており、湯に含蓄を感じます。通常は混浴ですが10時から11時、17時から18時は付近の三温泉(大湯、滝の湯、疝気の湯)が女性専用になります。また、滝の湯は常時女性専用です。

私が二番目に好きな温泉は「目の湯」です。女の湯とも書きますが、女性専用と勘違いしないよう、ここでは目の湯と表記します。目の湯は疝気の湯よりもさらに温く、多分最も温い湯だと思います。とはいえ、夏油温泉では自然に湧く温泉をそのまま露天にしているので、温泉の温度は自然条件に左右され一定ではないのです。目の湯は体温よりやや高い程度の事が多く、存分に長湯を楽しめます。湯は通常は透明で岩壁から湯が泡とともに湧き出しているのを目撃でき、温泉の不思議を痛感させてくれます。

今年は台風の直後に行ったので目の湯に泥が入ってました。それもまた自然であり一興と思い、初日は泥湯状態の目の湯に浸かりました。翌日には復旧作業の為、湯が抜かれており、その様子を見られたのも貴重な経験。岩壁からの湧出は意外に少なく、大半が湯舟の底からの湧出で、しかも熱湯でした。温い湯のイメージしかなかったのですが、湯量が少ない事で温い湯になっていたのだと分かりました。

目の湯の湯が抜かれていたので、仕方なく真湯へ。名前の通り、あまり温泉らしさを感じない湯です。しかし、湯口付近では硫黄臭を感知して、非常に良い湯だと分かりました。通常は混浴ですが11時から12時、16時から17時は目の湯、真湯とも女性専用になります。目の湯は20時から清掃ですが、真湯は20時30分から再度女湯になり、一時間後に清掃に入ります。

なお、全ての露天風呂は湯の入れ替え時間と23時から日の出までは入浴できませんので、その間は館内の内湯を利用して下さい。

次ページで、元湯夏油の食事をご紹介します。