探せばまだある優遇税制
最近ではエコカー補助金などがありましたが、引き続き、環境に配慮したエコなクルマにはさまざまな優遇があります。まず、自動車の税金に対する優遇です。自動車を保有するには、3種類の税金がかかります。購入時のみ支払う自動車取得税、購入時と車検の際に支払う自動車重量税、購入時から毎年支払う自動車税です。2001年度から導入されている環境配慮型税制(グリーン化税制)は、環境に配慮された自動車を購入すると、登録の翌年度分は自動車税が軽減させる、というものです。さらにエコカーを普及させようということで、2009年度から環境対応車普及促進税制(エコカー減税)が導入されました。エコカー減税は、排出ガス性能や燃費性能に関する所定の条件をクリアした車(エコカー減税対象車)を購入すると、自動車取得税と自動車重量税が減免されます。
ガソリン車でも減税の対象になっている車種はありますが、ハイブリッド車の場合、エコカー減税の効果で自動車取得税と自動車重量税は、実質ゼロとなります。また、自動車税についても概ね50%の減税になります。ハイブリッド車は、より優遇されているといえるでしょう。
税金面はもちろん、任意で加入する自動車保険においても優遇される場合があります。保険会社によって対応はさまざまですが、エコカー割引制度を導入している保険会社があります。エコカー割引とは、低燃費・低公害・低排出ガス車などの、環境に配慮したクルマに該当した場合に、保険料を数%割引する制度です。こうった情報は予め知っておきたいですね。
消費者ニーズ=リセールバリュー
新車購入時から、数年後のリセールバリューを念頭においておきたい
リセールバリューは、車種、色、装備、利用状況、消費ニーズ動向などによっても左右されるため、購入時に予測することは難しいです。消費者ニーズという視点で考えると、ハイブリッド車などの環境対応車は、中古車市場でも消費者ニーズが高まると考えられます。
トータルで考えて「損しないクルマ選び」を
クルマ本体価格や諸費用などの購入コストだけでなく、税金や車検代、ガソリン代、自動車保険料など維持コストは結構かかります。維持コストは、クルマの利用頻度や保有期間によって人それぞれです。また、リセールバリューも買い替え頻度が高い人ほど考慮する必要があります。決して安い買い物ではないクルマです。新車価格が高くても、維持コストやリセールバリューを含めると、結果的に得な選択、ということも大いに考えられます。クルマを購入する際は、自分のカーライフスタイルを踏まえたトータルコストを比較検討して、賢いクルマ選びをしましょう。