自動車保険/自動車保険関連情報

5年後、後悔しない「クルマの賢い選び方」(2ページ目)

クルマを購入する際に車の価格は一番気になりますよね。けれども、車の価格以上に維持費用の方がかかるって知っていますか? 価格だけで判断しない車の“賢い”選び方の3つのポイントを紹介します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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探せばまだある優遇税制

最近ではエコカー補助金などがありましたが、引き続き、環境に配慮したエコなクルマにはさまざまな優遇があります。まず、自動車の税金に対する優遇です。自動車を保有するには、3種類の税金がかかります。購入時のみ支払う自動車取得税、購入時と車検の際に支払う自動車重量税、購入時から毎年支払う自動車税です。

2001年度から導入されている環境配慮型税制(グリーン化税制)は、環境に配慮された自動車を購入すると、登録の翌年度分は自動車税が軽減させる、というものです。さらにエコカーを普及させようということで、2009年度から環境対応車普及促進税制(エコカー減税)が導入されました。エコカー減税は、排出ガス性能や燃費性能に関する所定の条件をクリアした車(エコカー減税対象車)を購入すると、自動車取得税と自動車重量税が減免されます。

エコカーは引き続き税制上優遇される。購入検討時には車両本体だけでなく、税金等の諸経費を含めた金額で比較したい

エコカーは引き続き税制上優遇される。購入検討時には車両本体だけでなく、税金等の諸経費を含めた金額で比較したい

ガソリン車でも減税の対象になっている車種はありますが、ハイブリッド車の場合、エコカー減税の効果で自動車取得税と自動車重量税は、実質ゼロとなります。また、自動車税についても概ね50%の減税になります。ハイブリッド車は、より優遇されているといえるでしょう。

税金面はもちろん、任意で加入する自動車保険においても優遇される場合があります。保険会社によって対応はさまざまですが、エコカー割引制度を導入している保険会社があります。エコカー割引とは、低燃費・低公害・低排出ガス車などの、環境に配慮したクルマに該当した場合に、保険料を数%割引する制度です。こうった情報は予め知っておきたいですね。


消費者ニーズ=リセールバリュー

新車購入時から、数年後のリセールバリューを念頭においておきたい

新車購入時から、数年後のリセールバリューを念頭においておきたい

最後に忘れてならないのは、リセールバリューです。リセールバリューとは、クルマを手放す際、中古車販売店や下取り業者が買い取る価格を指します。クルマ購入時は、新しいクルマを手に入れることに目がいってしまい、クルマを手放すときのことまで頭が回らないのが一般的です。けれども、リセールバリューが高ければ、クルマ保有のトータルコストを抑えることができるので、念頭に入れておきたいですね。

リセールバリューは、車種、色、装備、利用状況、消費ニーズ動向などによっても左右されるため、購入時に予測することは難しいです。消費者ニーズという視点で考えると、ハイブリッド車などの環境対応車は、中古車市場でも消費者ニーズが高まると考えられます。


トータルで考えて「損しないクルマ選び」を

クルマ本体価格や諸費用などの購入コストだけでなく、税金や車検代、ガソリン代、自動車保険料など維持コストは結構かかります。維持コストは、クルマの利用頻度や保有期間によって人それぞれです。また、リセールバリューも買い替え頻度が高い人ほど考慮する必要があります。

決して安い買い物ではないクルマです。新車価格が高くても、維持コストやリセールバリューを含めると、結果的に得な選択、ということも大いに考えられます。クルマを購入する際は、自分のカーライフスタイルを踏まえたトータルコストを比較検討して、賢いクルマ選びをしましょう。


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