マンション物件選びのポイント/マンションの構造・耐震性

子どものいる家庭で気をつけたい地震対策

東日本大震災から半年経ちました。すでに地震対策をとっているご家庭も多いと思いますが、今回は小さなお子さんのいる家庭で気をつけたいこと、用意しておきたい防災グッズを再確認しておきましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

東日本大震災の被災者の皆さま及び関係者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

東日本大震災から半年が過ぎました。すでに多くのご家庭で家具の転倒防止対策や避難グッズの準備が進んでいることと思います。

今回は小さなお子さんのいるご家庭で特に気をつけたい地震対策についてまとめます。小さなお子さんのいるご家庭では大きく二つ、気をつけたいことがあります。一点目は室内に安全スペースを確保する事、二点目は生活に必要なグッズを用意しておくことです。

 

昼間家にいる時間が長い乳幼児

長い時間を過ごす部屋の対策から進めましょう。

長い時間を過ごす部屋の対策から進めましょう。

幼稚園に入園する前の乳幼児は家の中で過ごす時間が多く、その分家庭内事故に合う確率も高くなっています。日頃から子どもにとって危険なものは片付け、安全に暮らせるようにしておかなければなりません。

その上で、寝室・子ども室はもちろん、昼間の時間を過ごすリビングなどの地震対策もしっかりとっておく必要があります。

 

家具の転倒防止とベビーベッド回りの点検を 

ベビーベッドがキャスター付ならロック機能がついているものを選びましょう。

キャスター付ならロック機能がついているものを選びましょう。

室内にある転倒しやすい家具、重くて危険な家電等の転倒防止対策を取ること。そしてベビーベッドの周辺のチェックもしてください。ベビーベッドの周囲に倒れてきそうな家具・家電があれば動かすか、ベビーベッドの位置を変えましょう。

ベビーベッドがキャスター付のものであれば必ずロックをして動かないようにしておきます。ベビーーベッド周辺の家具の上にのせてあるものは全て下ろしておくこと。照明器具がペンダント式であれば直付けタイプに変えて、飛散防止フィルム付きの電球に変えておきましょう。

 

室内に安全スペースを確保しておく

大きな地震が起こった時に親子で逃げ込めるスペースをあらかじめつくっておきましょう。脚がしっかりしているテーブルや机の下など、親子が入れる空間を確保しておきます。

一人でいる時の心構え

小学生以上になったら子どもが一人で留守番する機会も増えます。もし一人の時地震が起こったらどのような行動を取ったらよいか確認しておきましょう。まずは机の下にもぐったり、頭をクッションで守るなど自分の身の安全を図ること。そして家の中で安全な場所へ移動します。あらかじめどの場所が安全か伝えておきましょう。

【関連記事】地震がきたらどこに逃げると安全?

注意事項の続きと赤ちゃんのストック品については次ページで!
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