使い勝手抜群の電子書籍端末「Sony Reader PRS-650」

ソニーが2010年12月に発売した「Sony Reader PRS-650(Touch Edition)」は、電子ペーパーを採用する電子書籍専用端末だ。電子ペーパーとはモノクロ16階調の電子インクを利用したディスプレイで、PRS-650の画面サイズは6インチ、解像度は600×800ドットだ。

■魅力的なポイントはここ
・明るい場所でも紙と同じように書籍を読める
・新書サイズで手軽に持ち歩ける
・約2週間も持ち歩けるバッテリー駆動時間の長さ

■もうちょっとと思うポイントはここ
・液晶に比べて表示が遅い
・カラー表示ができない


紙と同じような使い勝手が魅力!

電子ペーパーを採用するSony Readerの利点は、何と言っても見ばえが書籍に近い点にある。電子ペーパーは紙と性質の似たデバイスで、明るい場所で見やすく、暗い場所では見えにくい。太陽光の下などの明るい場所では見えにくく、暗い場所では見えやすい液晶とは真逆の性質と言える。
ソニーが2011年10月に発売した電子ペーパー採用の電子書籍端末「Sony Reader PRS-650(Touch Edition)」

ソニーが2011年10月に発売した電子ペーパー採用の電子書籍端末「Sony Reader PRS-650(Touch Edition)」


解像度は600×800ドットとそれほど高くはないが、電子インクがモノクロのため、RGBの3色で構成する液晶ディスプレイと違って細かい文字が読み取りやすい。
電子ペーパーは紙に似た性質をしているため、本好きには違和感なく読めるだろう

電子ペーパーは紙に似た性質をしているため、本好きには違和感なく読めるだろう


それに、何よりも太陽光下で見やすいというのは大きな利点だろう。読書好きの人なら、昼休みなどに屋外でお弁当などを食べながら読書を楽しむという人も多いのではないだろうか。だが液晶ディスプレイの場合、昼間の屋外ではかなり見づらくなってしまう。その点Sony Readerなどの電子ペーパー端末はとても見やすいので、本好きの人には格好のモデルと言える。

ただし、ディスプレイの表示速度にはちょっと難がある。画面上部から下部へ3回ほどスキャンして表示を更新するため、新たな画面を開いてから表示されるまでに若干のタイムラグがあるのだ。液晶や有機ELディスプレイのように一瞬で更新されないため、慣れるまでは少しストレスを感じるかもしれない。とはいえ、紙にインクで印字したような自然な風合いは電子ペーパーならではと言える。


新書サイズで重さ215g 手軽に鞄に忍ばせられる

PRS-650は新書サイズ(最大外形寸法は幅119.1×高さ169.6×奥行10.3mm)で重さ約215gという軽量コンパクトな点が魅力だ。缶コーヒーよりも軽いので、毎日の通勤・通学のお供に持ち歩くのも苦にならない。

ソニーが運営する電子書籍ストア「Reader Store」でコンテンツの購入・ダウンロードが可能で、そのほかにXMDF形式(.zbfファイル)、ドットブック形式(.book)、EPUB形式(.epub)、PDF形式(.pdf)、Text形式(.txt)のコンテンツに対応する。

内蔵メモリーは2GBメモリーで、一般的な書籍なら約1400冊、コミックなら約35冊を保存できる。メモリースティックPROデュオスロットとSDカードスロットを搭載しているので、メモリーカードにコンテンツを収録することも可能だ。
本体上部にメモリースティックPROデュオスロットとSDカードスロットを搭載している

本体上部にメモリースティックPROデュオスロットとSDカードスロットを搭載している


リチウムイオン充電池を内蔵しており、約3時間のUSB充電(別売ACアダプターだと約2時間)で約1万ページの表示、日数の目安としては約14日間持続する。300ページの書籍なら約30冊程度。せいぜい約10時間程度しか持たない液晶ディスプレイ搭載端末に比べると、かなりのスタミナだ。消費電力の少ない電子ペーパーならではの魅力と言える。

ディスプレイはタッチパネル式になっており、画面をタッチすることでページ送りやメニュー操作ができる。このあたりは米アマゾンの「Kindle DX」などとは違って操作しやすい点だ。
画面をタッチして操作できるほか、前面に操作ボタンを備えている

画面をタッチして操作できるほか、前面に操作ボタンを備えている


次のページでは、注目の音楽再生機能について解説しよう。