九分で大人気の観光スポットを楽しもう!
九分(分はにんべんに分)は、台湾の観光地として大人気の町。かつては金鉱の町として栄えた場所で、閉山後の一時期はさびれてしまったものの映画「悲情城市」の舞台として脚光を浴び、観光地としての活気を取り戻しました。スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」に似たレトロな雰囲気が、日本人観光客に人気の観光地です。台北からバスに乗って75分で行ける九分の行きかたやグルメスポットをご紹介します。
九分へのアクセスでおすすめなのはバス
九分へ行くには5通りの方法があります。- 台北市内から路線バスに乗る
- 台湾鉄道で台北駅~瑞芳駅まで行き、そこから路線バス
- 台湾鉄道で台北駅~瑞芳駅まで行き、そこからタクシー
- 台北市内からタクシー
- 日帰りツアーに参加する
ICカードのヨウヨウカー(easycard)が使えますが、現金の場合はおつりが出ません。100元札や1000元札を入れてもおつりをもらえないと思ってください。
公共バスの乗りかたは>>>台北のバスへ
駅弁も楽しめる台湾鉄道に乗るなら
電車で行く場合は、台湾鉄道(台鐵)台北駅より自強號(特急)で瑞芳駅まで行きます。約40分で80台湾元(約292円)です。瑞芳駅の改札を出たら正面に見える道を渡り、頂好スーパーの前にある停留所から金瓜石行きバスに乗り換えて九分で下車します。瑞芳駅から九分までのバスの乗車時間は約15分で、運賃は24台湾元(約87円)です。このバスは忠孝復興駅近くのバス停が始点なので瑞芳駅から乗ると混み合うことが多く、山道はかなり揺れて立っているのはきついもの。なので台北から行く場合は、バスに乗ったほうがアクセスが楽です。
台鐡の台北駅~瑞芳駅間の列車(自強號)は1時間半に1本程度しかありませんので、鉄道を使う場合は帰りの列車の時間を確認しておきましょう。
客引きのタクシーは臨機応変に利用しよう
タクシーの客引きに辟易する人もいるけれど、便利な時もあるんです
旧正月などの特別な日を除き、一律205台湾元(約760円)。バスで行けばひとり24台湾元(約87円)ですので、どちらがいいかは個人の判断で。瑞芳駅から乗るバスはたいてい混んでいて、そしてすごく揺れるので、小さいお子様連れや、ご年配の方が一緒でしたらタクシー利用をおすすめします。
通常の定額料金は以下の通りです。春節(旧正月)の前後などはまた値段が変わります。
瑞芳火車站~九分205台湾元
瑞芳火車站~金瓜石 270台湾元
瑞芳火車站~十分寮 545台湾元
瑞芳火車站~雙溪 680台湾元
人数によっては他の客との相乗りを求められることがあります。承諾しないと後に回されてしまうので、応じたほうがスムーズに九分へ到着します。
九分から台北へ戻るなら、このひと手間でバスに乗車!
帰りのバスは大変混みあいます。九分から台北行のバス停は位置がわかりにくいのですが、道路に大きく「公車専用」と書いてあるのが目印です。瑞芳駅まで行く場合は立ち席で乗せてくれますが、台北まで行く場合は着席でないと乗せてくれません。なぜなら高速道路では、全員着席してベルトを着用することが義務付けられているからです。
そのため台北へ行く乗客には札(ふだ)が配られ、この札の数で、座席数を管理しています。札は降車時に回収されます。
さらに困った問題として、停留所が混んでいるとバス停より離れたところに公共バスが停まることがあるんです。その場合は並んでいた列が一気に崩れみんな猛ダッシュでバスに駆け寄るため、ぐずぐずしているとあっという間に乗り遅れてしまうことになるので、バスの停車位置には目を光らせてください。
さて、この公共バスで台北に帰る場合、ある方法を使うとほぼ間違いなく座れるコツがあります。それは、一つ手前のバス停まで歩いて行き、そこから乗るという方法。金瓜石方面へ歩いていくと400m先にある、隔頂というバス停(Googleマップ)から乗るんです。
メインの道から左に枝分かれした道にあるので、Googleマップを見ながら行くのをおすすめします。オレンジ色の屋根の、小屋のような停留所です。
ただし夜道は少々暗いため、日が暮れてからの女性の一人歩きは正直おすすめできません。その場合は終点の金瓜石までバスで行くという方法も有効です。
九分インスタ映えNo.1の店、阿妹茶樓
心地よい風が店内を吹き抜ける中で飲む台湾茶は格別
お茶を楽しむ方法は2通りあります。ひとつはお茶セットを一人1つずつ頼む方法。小さなお茶菓子3種とお茶(ホットとアイスが選べる)がついて、300台湾元(約1100円)です。
お茶はお代わり自由で好きなだけのんびりできますが、混むと30分くらい待つことがあるので、待っている人を考えると、好きなだけ長居するというわけにはいかないかも。
もうひとつのオーダーの方法は伝統的な茶芸館のシステムと同じで、茶葉を茶筒単位で買って飲みます。ひとりにつきお湯代が別途100台湾元(約360円)かかるので、例えば500台湾元の茶葉を2人で購入し飲むとトータル金額は700台湾元(約2567円)。なので、1人で飲むと割高になります。
余った茶葉は持ち帰りが可能で、お茶請けは1皿80台湾元(約300円)程度です。好みの品種を飲めるので、お茶好きならこの方法で楽しんでみては?
この店の窓際の席で宮崎駿監督が映画「千と千尋の神隠し」の構想を考えたというのは、地元では有名な話。
そして阿妹茶樓には偶然ですが「千と千尋の神隠し」のカオナシに似た大きなお面が映画公開前から飾ってあります。こちらもお見逃しなく!
<DATA>
■阿妹茶樓
住所:新北市瑞芳区崇文里市下巷20號(Googleマップ)
TEL: (02)2496-0833
営業時間:平日8:30~00:00、金曜8:30~翌1:00、土曜8:30~翌2:00
定休日:なし
展望台もあるお茶屋さんなら九分茶坊
九分茶坊は「茶、陶、画」がテーマ
茶芸館で実際使って気に入った茶器があれば、その場で購入可能です。 ここの東方美人茶(台湾茶)はとっても美味しいと評判なので、おみやげにいかがですか。
展望台からの眺めはバツグン。日暮れ前に行くといいでしょう
<DATA>
■九分茶坊
住所:新北市瑞芳区九分(分はにんべんに分)基山街142號(Googleマップ)
TEL:(02)2496-9056(日本語での席の予約専用・9:30~21:00)
営業時間:10:30~21:00
定休日:なし
FB:https://www.facebook.com/jioufentea
九分頼阿婆芋圓は九分スイーツのマストバイ!
あまりの人気に、販売店の隣に店を拡張しているほどの大人気店
日本人の口にも合う、やさしい味わい
上品な甘さとお団子のモチモチ感がたまりません。忘れられない美味しさになることまちがいなしです。
<DATA>
■九分頼阿婆芋圓
住所:新北市瑞芳区九分基山街143號(Googleマップ)
TEL: (02)2497-5245
営業時間:8:00~20:00
定休日:なし
阿蘭草仔[米果]芋[米果](アーラン)は地元の愛され草餅
草餅の老舗。値段が安いので大人気
鹹緑豆(塩味の緑豆あん)、甜紅豆(あずきあん)、菜蒲米(干しエビと切り干し大根)、鹹菜(高菜)、芋●(タロイモ)現地で一番人気の味は菜脯で、日本人に人気なのは甜紅豆(あずき餡)。おかず系草餅は好みが分かれるかもしれませんが、九分名物なのでぜひ食べて帰りたいお菓子のひとつです。
郵便局の隣にあって、いつも行列が絶えないのですぐに見つけられるはず。1個10台湾元(約36円)です。
<DATA>
■阿蘭草仔[米果]芋[米果](アーラン)
住所 :新北市瑞芳区基山街90号(Googleマップ)
TEL:(02)2496-7795
営業時間:平日9:00~20:00/20:30 (土日・祝)
定休日:なし
九戸茶語で石焼きエビに舌鼓
九戸茶語は古民家を改装した店で、九分らしいレトロな雰囲気が漂います。このあたりは絶好の撮影スポットになっていてインスタ映えするということで、携帯で写真を撮る姿が目立ちます。路地にあるグルメを食べ歩く人が多いなか、こういったレストランは貴重な存在。どこかゆったりとした場所でご飯を食べたい時におすすめです。4階建てで1階は茶芸館になっています。
九分観光をじっくり堪能した後、夜景を楽しみながら夕食を食べるのはいかがでしょう。コース料理(ひとり450台湾元程度・約1650円)のほかに鉄観音鉱車石頭蝦(紹興酒かけ石焼きエビ300台湾元・約1100円)や豚肉チャーハン(150台湾元・約550円)といった単品メニューもあります。
<DATA>
■九戸茶語
住所:新北市瑞芳区九分(分はにんべんに分)軽便路300號(Googleマップ)
TEL:(02)2406-3388
営業時間:9:00~20:00
定休日:なし
最低消費:お茶の場合は1人160台湾元(約586円)、レストランの場合は1人250台湾元(約916円・レストランは1人当たり最低250台湾元以上のオーダーが必要)
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<DATA>
■阿原肥ザオ(アーユエン)
住所:新北市瑞芳區基山街89號
TEL:(02)2406-3131
お手洗いがなくて困ったら降車したバス停へ
バスを降りた下の方に公衆トイレがある
以上、九分の攻略法でした!
※1台湾元=3.65円で計算しています(2018.6)。