氷河が生み出した貴重な絶景、千畳敷カール

千畳敷カールと宝剣岳

氷河が残した千畳敷カールと宝剣岳(2010年10月2日撮影)

上から眺める千畳敷カールと駒ヶ岳ロープウェイ 千畳敷駅

千畳敷カールと駒ヶ岳ロープウェイ 千畳敷駅(2010年10月2日撮影)

千畳敷(Yahoo! 地図情報)は、中央アルプスの宝剣岳(標高2931メートル)の下に広がる場所。遥か2万年前のこと、ここにあった氷河が長い歳月をかけて山を削ったことによりできた「カール」と呼ばれる日本国内ではとても珍しい地形なのです。

険しい山の中に現れたお椀のような形の千畳敷カールは、夏になると数多くの高山植物が見られ、見通しが良い時は麓である駒ヶ根の街まで見下ろすことができます。

 

千畳敷カールから眺める中央アルプスの稜線

千畳敷カールから眺める中央アルプスの稜線(2010年10月2日撮影)

千畳敷カールの中は、観光客でもゆっくりと歩けるハイキングコースが整備されていますので、大自然を堪能することが可能です。それなりに坂の上り下りがありますので、運動靴など歩きやすい靴を履きましょう。

ハイキングコースでのハイライトは、荒々しく岩がそそり立つ宝剣岳から延びる中央アルプスの稜線。目の前に山が迫る迫力は忘れられない風景になりますよ。

 

里よりも一足早く紅葉・黄葉が楽しめます!

千畳敷カールの紅葉・黄葉(1)/宝剣岳と共に

秋になると木々が色づく千畳敷カール(2010年10月2日撮影)

千畳敷カールの紅葉・黄葉(2)/中央アルプスの稜線と共に

千畳敷カールの紅葉・黄葉(2010年10月2日撮影)

標高が高いこともあり、千畳敷の最高気温は真夏でも20度前後までしか上がりません。秋には10度前後まで平均気温が下がるため、里より一足も二足も早く千畳敷では黄色く色づくダケカンバや赤く色づくナナカマドが見られます。

岩だらけの山の一部が赤や黄色に色づく風景は、秋限定のもの。ダイナミックな中央アルプスの山の風景と早めの紅葉・黄葉を同時に楽しむことができますよ。

 

千畳敷カールの紅葉・黄葉(3)/剣ヶ池

千畳敷カールにある剣ヶ池での紅葉・黄葉(2010年10月2日撮影)

山は見る位置によって様々な表情を見せてくれますので、自分好みの風景を見つけて、想い出として持ち帰りましょう。

ただ紅葉が見られるということはそれだけ寒いということ。駒ヶ岳ロープウェイのWebサイトでは、季節に応じた千畳敷カール散策時のおすすめの服装を紹介していますので、参考にすると良いですね。

ちなみにガイドが訪れた日(2010年10月2日)は、しらび平で16度前後、千畳敷で10度前後でしたので、しらび平でジャケットの下にセーターを1枚着込んで登りました。風が吹くと手がかじかむくらいでしたので、手袋は携行すると良いですね。

 

濃い霧に覆われた千畳敷カール(2010年10月2日撮影)

濃い霧に覆われた千畳敷カール

なお千畳敷は、標高2600メートルを超える高山ゆえにお天気はめまぐるしく変わることがあります。

ガイドが訪れた時も、しらび平までは晴れていたものの、千畳敷に到着する直前に濃い霧に覆われてしまい、何も見えずじまい。

しばらくの間は霧の中を散策する形でしたが、幸いにして20分強だけ霧が晴れたこともあり、今回ご紹介する絶景を楽しむことができました。

気象条件によっては、残念ながら何も見えないこともあります。絶景が見られた時は運が良かったと考えて、思う存分楽しみましょう。

さて、絶景を楽しんだ後は、ゆっくり温泉で暖まっていきませんか?次ページに続きます。