10年使えるものしか買わない
白と茶に統一したシンプルなインテリア。出したらしまう、床にモノを置かない
留学によって、「捨てられない」と思い込んでいたモノと一時的に切り離され、それがなくても一向に困らないことがわかったこと、同時に、自分にとっていちばん大切なもの=自然の存在を思い出したことが、阿賀さんがモノと別れる大きなきっかけとなったのでしょうか。
ガイド 今でも、お買い物に走っちゃうことはないですか?
阿賀 もう、ないですね。今では、買うときには、大げさだよって言われても、「10年経っても使えるか?」を前提に買い物をするようにしています。そういうモノって少ないし、あったとしても高価なものが多くて買えないこともあるのですが、そういうときは、潔くあきらめます。「今までだって、コレなしでやってきたんだから、買えるようになるまで、なくても大丈夫」って。
要らないモノをもらわない
帰国後、阿賀さんは、以前は何も考えずにホイホイともらっていたチラシや「おまけ」を、極力もらわないようになりました。環境関連のイベントに出かけても、たくさんのパンフレットやチラシを配布された時に、もったいないな……と感じるようになって、興味をおぼえた箇所(URLなど)は手帳に書き写して、チラシは受け取らないようになったそうです。化粧品のサンプルなど、もらうこともあるのですが、”もらったらすぐに使う”を徹底し、”使わないうちは、次のものをもらわない”ことに決めているそうです。
出したらしまう、リユースに回す
リネン類はたたんで揃える。帰宅したときのストレスが皆無!
ガイド モノに対する考え方は変わりましたか?
阿賀 そうですね、「使ったらすぐしまう」ができるようになりました。周りを見ていると、これが苦手な方が意外と多いんですよね。
確かに、「出したらしまう」ができていれば、散らかることはありません。
阿賀 それから、「(収納に)入る分しか買わない」「あふれたらリユースに回す」も心がけています。こうしている限り、部屋にモノが積みあがってしまうようなことはありません。
夢のためのシンプルライフ
阿賀 将来は、自然と触れ合って暮らしたいと思っています。今はまだ、なかなかそういうチャンスはないけれど、お友達が千葉の成田で畑をやっているのを手伝わせていただいたり、この間は田植えも初めて体験しました。そんな夢のためにも、これからも、誘惑に負けず、モノを持たない暮らしをしていきたいです。
ボランティアで繁華街の清掃や、被災地支援などにも力を入れている阿賀さん。忙しい仕事を縫って、様々な活動に打ち込めるのも、シンプルな暮らしのおかげかもしれませんね。
阿賀さんのきっかけは「留学」でしたが、「旅」や「引越し」にも、同様の効果があるかもしれませんよ……。