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ルノーの新しいクーペ・ロードスター「ウインド」登場(2ページ目)

ルノーから新しい車名の与えられたクーペ・ロードスター「ウインド」が発売された。コンパクトなボディに、12秒で開閉可能な電動回転格納式ハードトップを搭載。開放感あふれるオープンエアドライブを楽しめるだけでなく、走りそのものもドライビングプレジャーに満ちている。左ハンドルのみ、MTのみという割り切った設定も、このクルマのファンにとってはむしろ大歓迎では!? 255万円という比較的手頃な価格も魅力。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

実はルノー・スポールが開発

ルノー ウインドのリア走り

少し前に発売されたトゥインゴ・ゴルディーニRSと同じ最高出力98kW[134ps]、最大トルク160Nm[16.3kgm]というスペックの1.6Lエンジンを搭載

ウインドは走りの良さも誇れるクルマです。他のルノーのベーシックカーと同じように乗りやすく、乗り心地もいたって快適でありながら、スポーツカーとしても十分に楽しめるドライビングプレジャーを持っています。剛性面では不利なオープンボディにありがちな微振動も、まったくないわけではないものの、ほとんど気にならないほど小さく抑えられています。


ロールは小さく、ハンドリングは俊敏な味付け。実は、グレード名に「RS」の名前は付かないものの、ウインドは、ルノーのモータースポーツ部門であり、F1との関連も深い「ルノー・スポール」が開発したとのこと。スペック面で特筆すべきものもなく、雰囲気を楽しむためのクルマだろうと思っていたのですが、ルノー・スポールによりしっかりと作り込まれた走行性能も秀逸。オープンカーである以前に、ウインドは走りそのものがとても気持ちよく仕上がっています。

ルノー ウインドのクローズドルーフ状態のフロントビュー

ルーフはブラック。閉じるとキュートなクーペスタイルに。写真のスポーティなデザインの17インチホイールはオプション


そんなウインドの価格は255万円と現実的。愛らしいスタイリングを持つ、クーペとロードスターのスタイルを自在にアレンジできるクルマであり、しかも走りも楽しめて、実用性もまずまずというクルマです。ルノーというメーカーのマルチタレントぶりを存分に発揮した1台といえるでしょう。

 

左ハンドルのみでMTのみという、かなり思いきった設定ではありますが、ウインドの場合は、これでいいのではと思います。だからこそ欲しいという人も少なくないことでしょう。ATがあれば検討したいという人もいるかもしれませんが、ぜひMTで乗って欲しいというのがルノー側の思いと理解すべきでしょう。ところでウインドは限定車ではありませんが、日本への割り当てにはそれほど余裕があるわけではなく、2011年は70台とか。興味のある方はお早めに。

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