清風荘で温泉満喫
清風荘には多数の温泉がありますが、代表的なのは「すずめの湯」です。白濁硫黄泉の露天風呂なのですが、お湯の中で泡がぶくぶくと出ているのです。もちろんジャグジーではなく、温泉が湧く際の天然の泡です。こうした温泉は日本にも殆どなく、極めて貴重だといえます。さらに、鉄道の枕木を再利用したかのような、極太の木材で湯舟の縁や屋根が作られており、極太と感じる泉質と実にマッチしています。温泉好きであれば、この極上の湯と風情に、離れ難くなってしまいます。宿泊なので各浴場にじっくり入るつもりでしたが、結局、大半の時間を「すずめの湯」に浸かって過ごしました。安全の為、夜中は閉鎖されるのですが、本当に気に入ってしまい離れられなくなり、守衛さんが戸締りに来るまで浸かり続けました。
日帰りの時は、向かって左の熱い風呂で短時間に満足を得るのですが、宿泊では右の温い湯にじっくり浸かるのがおすすめ。長湯していると右でも汗だくになっていまい、辛いほどです。なんとかしたいと思い周りの人をよく見ると、常連さん達は水やお茶のペットボトル持参でした。私も真似して水のペットボトルを取りに戻ったのですが、流石は常連の知恵で、これが最高でした。適切に水分補給すれば、ずっと長湯できるようになり、夜中まで長居してしまったのです。
「すずめの湯」があまりにも素晴らしいので、他の浴場に言及する気も起きない程ですが、もう一つ、私のお気に入りが「すずめの湯」の脱衣場にある内湯です。濃厚でミルキーな湯に、いつも感動してしまいます。
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