リフォーム業者の選び方-中級編
ステップ1 : 言いなり押し付けはNG、住み手を考えた提案があるか
何でも言いなりになったり、逆に向こうの意見ばかりを押し付けてくるリフォーム業者は要注意。
まずはリフォームの要望を伝え、掛かる費用の見積もりを出してもらいましょう。
その際、何でもお客の言いなりになったり、逆に向こうの意見ばかりを押し付けてくるリフォーム業者は要注意です。
例えば出窓を取り付けるリフォームをしたいと思った時、なぜ出窓を付けたいと思ったのか?大切なのはその動機と目的です。
部屋を明るくしたいのなら出窓より高窓のほうが効果的ですし、風通しをよくしたいなら窓の形より取り付け方位が重要です。その動機と目的によっては出窓よりもっと安くて、効果的なリフォーム方法があるかもしれません。
よく話も聞かずただ言われたことをするだけだったり、逆に向こうの意見ばかりを勝手に押し付けてきたりするような業者は、無責任で不満が残るリフォームになりやすいのです。
【リフォーム業者の見極めポイント-1】
満足のいくリフォームにするためには、プロの目から見た「こうすれば要望が叶う、もっとよくなる」といったリフォーム提案が必要です。
良心的なリフォーム業者の見極めポイントは、時間を掛けて話を聞いてくれて、住み手の事を考えた提案をしてくれるかどうか。便利にしたい、キレイにしたい、明るくしたいなどの本来の要望がきちんと形になるかどうかで、リフォームの成否が分かれます。
リフォーム業者の選び方-中級編
ステップ2 : 大幅値引きには裏がある、コストダウン提案を見極める
いきなりの大幅値引きをしてくるリフォーム業者は要注意。
リフォームでは、要望通りのプランで見積もると、はるかに予算オーバーしていることが多く、その際の対応を見ることで、業者の質を見極めていくことができます。
注意したいのは、予算オーバーとわかったら、いきなり大幅値引きをしてくるリフォーム業者です。リフォームの見積もりには決まった形式はありませんので、最初から値引き分の利益を上乗せしてきて、お得感の演出のために、目の前で大幅値引きをしてみせている可能性があります。いきなりの大幅値引きには裏があることを知っておきましょう。
【リフォーム業者の見極めポイント-2】
予算オーバー後、コストダウンをしながらどこまで満足のいくリフォームを実現することができるかが、リフォーム業者の腕の見せ所です。要望をじっくり伝え、プロならではのローコストな提案をしてもらいましょう。
やってはいけないのが、相見積りで他社の金額を見せて値引きを要求することです。コストだけの競い合いをさせると、材料費や手間賃などの原価を削って値引きに応対される可能性があり、粗悪工事の元になります。
リフォーム業者の選び方-中級編
ステップ3 : いいことばかりは要注意、デメリットも教えてくれるか
窓を大きくすれば、明るくなるが断熱性能が下がる可能性も。デメリットを確認して。
例えば窓を増やしたり大きくしたりするリフォームをすれば風通しよく明るくなりますが、断熱や耐震、防犯性能が下がったり、外壁補修費用がかさんだりする可能性があります。
フローリング材も、表面強化タイプは水や薬品に強いのですが、コーティングされているので本来の木の風合いは損なわれていたり、無塗装タイプは木の風合いは素晴らしいのですが、水や薬品に弱い面があったりするなど、どんなものにもメリットとデメリットがあります。
【リフォーム業者の見極めポイント-3】
リフォームプランの打ち合わせの時、いいいことばかりではなく、デメリットについても公平に説明をしてくれるか、しっかり見極めていきましょう。デメリットを理解した上で、メリットを最大限に生かしたリフォームをすれば、完成度の高いリフォームをすることができます。
リフォームは、それぞれの住まいの形や暮らし方に合わせて作るオーダーメイドです。機能、快適性、暮らし方、費用面など、多角的な方向から提案してくれるリフォーム業者なら、その中から自分たちに合ったリフォームを実現することができるでしょう。
リフォーム業者を探す場所、選ぶ際の5つの判断基準など選び方の基本の流れは初級編で、業態によるリフォーム業者の特徴や本当に相性のいい業者の見極め方は上級編でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。 リフォームのコストダウンで失敗しやすい個所は下記でご紹介しています。
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