金価格の上昇で、金投資に注目が集まっています。
しかし、金地金(延べ棒500グラム)を購入するには、百万円以上の資金が必要になります。そのため、「できればもっと少額で金に投資できればいいのに」と考えている投資家も多いかもしれません。
少額で金に投資できる代表的な商品としては、積立で金を購入する純金積立や、上場投資信託である金ETF(金価格連動型投資信託)があります。
この他、身近な投資商品となっている投資信託(ファンド)でも金に投資することができます。
モーニングスターの過去1ヵ月のリターン(コモディティ)・ランキングでも、金価格の上昇に伴い、上位10本の中にも金関連ファンドが多く登場。同社の調査によると、2011年1~7月の金関連投信への資金流入額は年間ベースで過去最高だった2007年(232億円)を超えているとのことで、注目の高さが窺えます。
モーニングスターのランキングより。
金に投資する投資信託とは
投資信託とは、証券会社等が投資家からお金を集めて、運用会社がそれを元手に運用する金融商品です。そして運用のプロであるファンドマネージャーが運用方針を決め、運用によって得た収益を分配金として投資家に還元します。また売却益を得ることもできます。投資信託は証券会社をはじめ銀行等で購入できることもあり、個人投資家から人気を集めている商品の一つです。詳しくは投資信託の基礎を学ぼうも参照して下さい。投資信託と言うと、企業の株式や債券等を投資するイメージがあるかもしれませんが、対象となる商品は幅広く、近年注目を集める原油や金に関連する商品に投資する投資信託もあります。
しかし、投資信託は種類も本数も豊富にあります。金を投資対象としている投資信託をどう探したらいいのかと悩む人も多いことでしょう。次のページでは、金関連ファンドの探し方や、金ETFとの違いについて解説していきます。