60歳になって「ネギを背負ったカモ」にならないために
さて、30代から40代にかけて、最低限の資産運用経験を積んでほしい最大の理由は、60代になったとき、あなたが金融機関のカモにならないためです。数千万円の退職金を得て、投資経験ゼロという60代の方がたくさん誕生しています。企業によっては50代で退職金が支払われて再就職ということもあります。
こうした人たちは、金融機関にとってまさに「ネギを背負ったカモ」となっています。何せ投資経験はゼロなのに、お金はたくさんもっていて、「長い間お勤めご苦労様でした」と別室でお茶でも出せば、調子よく営業の話を聞いてくれるからです。
「銀行さんも親切にしてくれるなあ」、なんて思っていると、実はあなたはカモにされているだけかもしれません。しかし、その判断はあなたにはできないのです。なぜなら、投資経験がゼロだからです。
ところが、あなたが「投資経験は20年あります。バブルも下落相場もずいぶん見てきましたね。もちろん株も投資信託もずいぶん買いましたよ」と一言言えれば、おそらく金融機関の職員はあなたをカモではなく「真剣に対峙しないと買ってくれない手強いお客様」とみるはずです。
実際、あなたにそれだけの投資経験があれば、提案された商品の吟味もできることでしょう。レベルの高い客が増えることは、結果として金融機関のレベルアップにもなります。
少なくとも、30代から40代の人が今、投資経験を積まずに時間をムダにしてしまうのはもったいないと思います。金額は小さくてもかまいません。とにかく経験を積むことが重要です。
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