マカオ/マカオの観光・世界遺産

セナド広場/マカオ

マカオにある世界遺産のすべてがマカオ半島地区にあり、そのちょうど中央に位置するのがセナド広場。石畳に噴水と南欧の雰囲気に満ちた広場自身が世界遺産でありながら、民政総署ビル、仁慈堂大樓といったさらに2つの世界遺産が広場を囲むようにして建ち、また、ここを中心に南北へ世界遺産の数々が広がっています。まさに、マカオ世界遺産散策の拠点となる場所。

執筆者:勝部 悠人

マカオ世界遺産散策の拠点、セナド広場

セナド広場全景

セナド広場全景 (c) Miyuki Kume

夜のセナド広場

夜のライトアップも美しい (c) Miyuki Kume

2005年7月、マカオの22の歴史的建造物と8箇所の広場が、「マカオ歴史地区」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。マカオ半島地区にあるこの歴史地区の、ちょうど中央に位置するのがセナド広場です。セナド広場はそれ自身が世界遺産の一部でありながら、民政総署ビル、仁慈堂大樓といったさらに2つの世界遺産建造物がセナド広場を囲むようにして建っています。そして、セナド広場を中心に南北へ歴史地区が広がると行った具合です。

セナド広場の前はマカオ半島のメインストリート「新馬路」が走り、多くの路線バスが行き交う交通の要衝。世界遺産だけでなく、多くの小売店やレストラン、銀行などもセナド広場周辺に集中しており、マカオを代表する繁華街の1つでもあります。ここを拠点に世界遺産散策をスタートするのが便利です。

マカオの世界遺産すべて紹介>>マカオの世界遺産

 

セナド広場の歴史

セナド広場の風景

セナド広場周辺には多くの商店やレストランが建ち並ぶ繁華街。朝から深夜まで多くの観光客や地元の人たちが行き交う。正面の建物が民政総署大樓

新馬路

セナド広場前のメインストリート「新馬路」(左側が民政総署大樓、右側がセナド広場。新馬路はホテルリスボア前からポンテ16を結んでいる

セナド広場が現在の形になったのは、実は最近のこと。もともと市内中心部の繁華街だった場所ですが、広場のシンボルとなる噴水が設置されたのは1960年のことです。その後、1990年になって石畳(カルサーダス)が敷き詰められ、広場としての体裁が整いました。

セナド広場という名称は、広場に面して建つお役所「民政総署」のポルトガル名称「LEAL SENADO(忠実なる評議会の意味、役割は市民生活向け行政サービスを行う役所)」に由来します。1999年12月に中国へ返還される前まで、民政総署の壁面には「LEAL SENADO」というプレートが掲げられていました。ちなみに、現在の中国語での名称は「議事亭前地」ですが、タクシードライバーに目的地を伝える際は「新馬路」または「噴水池」という名称の方が通りが良い場合もあります。

 

セナド広場の見どころ

クリスマスイルミネーション

クリスマスはイルミネーションに彩られ幻想的な雰囲気に (c) Miyuki Kume

旧正月

旧正月や中秋節の時期にはチャイナテイスト満点に(写真は2011年旧正月時期のもの)

セナド広場はそれ自身が世界遺産の一部でもあるので、そこに立つだけでも感慨深いものがあるでしょう。広場に敷き詰められた美しい波模様の石畳、地球儀を象った噴水、そして周囲を取り囲む歴史的建築物など、どれもフォトジェニックなものばかり。記念撮影をするにも最適の場所といえます。

セナド広場はイベント会場としても利用されることが多く、例えばクリスマス時期には噴水の上に大きなクリスマスツリーが立ち、チャイニーズニューイヤー(旧正月)は赤と黄色の派手なデコレーションで被われます。国際的スポーツイベントが開催される時期なども広場にステージ用意され、関連イベントが開催されます。

ガイドブックで紹介されているセナド広場はイベントのない通常時期の風景ということが多いので、もし特別な時期にここを訪れると全く違った雰囲気を味わうことになるでしょう。中秋節や旧正月は完全にチャイニーズテイストの装飾が施されるため、南欧風情を期待して広場を訪れた人の中にはガッカリしてしまう方もいるようですが、南欧風の建築物と中国文化のミックスこそが「マカオ」を象徴しているともいえます。リピーターの方には時期によって変化に富むセナド広場を毎回訪れていただきたいです。

<DATA>
Largo do Senado(議事亭前地)
住所:澳門新馬路(マカオ半島)
TEL: +853-2833-3000(マカオ観光局ツーリストホットライン)
時間:24時間開放
料金:参観無料
アクセス:マカオフェリーターミナルより路線バス「3系統」ほか約20分、新馬路バス停下車すぐ。タクシーならフェリーターミナルから約10分(行き先は「新馬路」または「噴水池」と伝える)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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