マカオ世界遺産散策の拠点、セナド広場
セナド広場全景 (c) Miyuki Kume
セナド広場の前はマカオ半島のメインストリート「新馬路」が走り、多くの路線バスが行き交う交通の要衝。世界遺産だけでなく、多くの小売店やレストラン、銀行などもセナド広場周辺に集中しており、マカオを代表する繁華街の1つでもあります。ここを拠点に世界遺産散策をスタートするのが便利です。
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セナド広場の歴史
セナド広場周辺には多くの商店やレストランが建ち並ぶ繁華街。朝から深夜まで多くの観光客や地元の人たちが行き交う。正面の建物が民政総署大樓
セナド広場前のメインストリート「新馬路」(左側が民政総署大樓、右側がセナド広場。新馬路はホテルリスボア前からポンテ16を結んでいる
セナド広場という名称は、広場に面して建つお役所「民政総署」のポルトガル名称「LEAL SENADO(忠実なる評議会の意味、役割は市民生活向け行政サービスを行う役所)」に由来します。1999年12月に中国へ返還される前まで、民政総署の壁面には「LEAL SENADO」というプレートが掲げられていました。ちなみに、現在の中国語での名称は「議事亭前地」ですが、タクシードライバーに目的地を伝える際は「新馬路」または「噴水池」という名称の方が通りが良い場合もあります。
セナド広場の見どころ
クリスマスはイルミネーションに彩られ幻想的な雰囲気に (c) Miyuki Kume
セナド広場はイベント会場としても利用されることが多く、例えばクリスマス時期には噴水の上に大きなクリスマスツリーが立ち、チャイニーズニューイヤー(旧正月)は赤と黄色の派手なデコレーションで被われます。国際的スポーツイベントが開催される時期なども広場にステージ用意され、関連イベントが開催されます。
ガイドブックで紹介されているセナド広場はイベントのない通常時期の風景ということが多いので、もし特別な時期にここを訪れると全く違った雰囲気を味わうことになるでしょう。中秋節や旧正月は完全にチャイニーズテイストの装飾が施されるため、南欧風情を期待して広場を訪れた人の中にはガッカリしてしまう方もいるようですが、南欧風の建築物と中国文化のミックスこそが「マカオ」を象徴しているともいえます。リピーターの方には時期によって変化に富むセナド広場を毎回訪れていただきたいです。
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■Largo do Senado(議事亭前地)
住所:澳門新馬路(マカオ半島)
TEL: +853-2833-3000(マカオ観光局ツーリストホットライン)
時間:24時間開放
料金:参観無料
アクセス:マカオフェリーターミナルより路線バス「3系統」ほか約20分、新馬路バス停下車すぐ。タクシーならフェリーターミナルから約10分(行き先は「新馬路」または「噴水池」と伝える)