氷河の見えるおすすめ観光地
氷河は山の展望台まで上がらなければ見えないことが多いのですが、村から直接氷河が見える場所をご紹介します。
■サースフェー
ツェルマット同様、村内はガソリン車乗り入れ禁止
画像提供:スイス政府観光局www.myswiss.jp
イタリアの国境に近い、標高1800mのサースフェーは、ミシャベル山群に囲まれた山岳リゾート地。村のすぐ近くまで迫る氷河の眺めが印象的です。ツェルマットからひとつ隔てた谷の奥にあるので、電車とバスを利用して足を伸ばしてみるのも良いでしょう。スポーツ選手の高地訓練にも適した場所として、2010年サッカーワールドカップ日本代表の合宿地にも選ばれました。
■グリンデルワルト
「氷河村」とも呼ばれるグリンデルワルト 画像提供:
スイス政府観光局www.myswiss.jp
名峰アイガーの麓グリンデルワルトも、二つの氷河で知られています。19世紀半ばまでは村のすぐ近くまで氷河が迫っていましたが、その後少しづつ後退して現在の位置になりました。
アイガーの隣りに聳えるシュレックホルンの山を目指して、グリンデルワルトのメインストリートを奥に進みましょう。ほどなく右手にウンテラーグレッチャー(下氷河)が出現。氷河の手前には、氷河から流れ出る水が作った峡谷があり、遊歩道が整備されています。
さらにグリンデルワルトの村はずれにあるホテル・ヴェッターホルン付近まで進むと、もうひとつの氷河、オーベラー・グレッチャー(上氷河)が見えます。
■Glacier 3000
山頂には有名建築家、マリオ・ボッタの設計によるレストランも
レマン湖周辺で氷河を見るなら、Glacier 3000と呼ばれる展望スポットが有名。125人乗りの大型ロープウェイで、標高3000メートルの山頂に上がり、レ・ディアブルレ氷河の上に立つことができます。観光用の雪上車に乗って氷河の上の観光も可能。天気が良ければ、遠くモンブランやマッターホルンなどの名峰を見ることができます。
氷河でのおすすめスポーツ
ティトリス山はチューリッヒやルツェルンからのアクセスも便利
転落すると恐ろしいクレバスですが、中がどうなっているのか覗いてみることができます。中央スイス地方の最高峰ティトリスで専門のガイドと一緒にクレバスの中を探検する特別プログラム、「氷河体験パッケージ」がそれ。ただし10人以上のグループのみ。
ヘルメットや安全確保用具を借りることができるので、ハイキングシューズと防寒着の用意があれば参加可能です。費用は、一人109スイスフラン(2011年料金、往復ロープウェイ代金など含む)。
氷河観光におすすめの季節
年間を通してどの時期でも見ることができますが、おすすめの季節はやはり6~9月の夏場。氷河に近づくための山岳交通機関や、峠越えのバスの運行も、夏季が中心です。冬も展望台などから氷河を見ることはできますが、一面雪に覆われ、氷河と雪原の境目がはっきりと判らない場合も……。