5歳頃からなりやすいくなりますが、乳幼児でもないわけではありません。大腸の部分に虫垂と言う袋があって、そこが炎症を起こす病気で、子供でも多く見られる病気です。

虫垂とは

虫垂

虫垂は大腸の一部で、右の下腹部にあります

小腸から大腸と変わる所で、大腸から細長い袋のようなものがあります。腸管の一部です。英語では、ラテン語由来で「appendix」と書いて、付属物、突起物という意味です。

右の図のように、大腸の付属物で突起物です。

芋虫のように垂れ下がっているので、「虫状突起」、「虫垂」、先が閉じている腸なので、「盲腸」とも呼ばれています。そもそも、虫垂は、消化するための腸でしたが、草食動物では発達し、雑食のヒトでは退化してしまいました。

この虫垂に炎症を起こすと、虫垂炎になります。原因の1つとして、虫垂内に便などで作られた石が嵌ってしまって虫垂炎になります。

急性虫垂炎の症状

胃腸炎に似た症状ですが、下痢はあまりありません。
  • 軽度から中等度の発熱
  • 臍の中心部分の痛みから右下腹部へ移動、限局してくる痛み
  • 痛みとしては激しい痛み
  • 嘔吐
などの症状が見られます。特に、右の下腹部の痛みは虫垂のある場所なので、虫垂炎が疑われます。子どもの場合は訴えがはっきりしないことがありますので、要注意です。

急性虫垂炎の検査

信頼性が高く、痛みのない検査として腹部超音波検査があります。虫垂炎での所見として、虫垂の腫れ(5mm以上)、便による石(糞石)、虫垂の周囲の炎症、お腹にたまる腹水などを腹部超音波検査で観察できます。虫垂自体を見つけにくいことがありますが、虫垂が腫れていたら、虫垂炎です。

虫垂炎と似ていて診断が難しい病気として、虫垂の近くの膜のリンパ節が腫れる腸間膜リンパ節炎があります。この腸間膜リンパ節炎との区別が腹部超音波検査で可能です。

腹部レントゲンでは、糞石が白く写ります。虫垂の炎症ですので、血液検査を行うと、白血球の数が増えていたり、CRPという炎症で上がるタンパク質が高くなっています。

次のページで急性虫垂炎の治療と合併症について説明します。