子供の病気/その他の子供に多い病気

子どもの急性虫垂炎の症状・検査・治療(2ページ目)

乳児には少なく、5歳頃から多くなる病気の1つに、急性虫垂炎があります。大人と違って、子どもでは症状が進みやすいので要注意です。虫垂が炎症で破れてしまうと、腹膜炎、敗血症(菌血症)を起こすので、早期発見が大切です。急性虫垂炎について説明したいと思います。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド


急性虫垂炎の治療

手術

基本的には炎症のある虫垂を切除します

基本は、外科手術です。虫垂切除術で炎症で腫れた虫垂を切除します。腹部にメスと入れた開腹手術、内視鏡のようなものを使う腹腔鏡による手術になります。

抗生剤で治療することもありますが、虫垂が残っているために、虫垂炎を繰り返す可能性があります。

急性虫垂炎の合併症

虫垂炎が進行してしまうと、虫垂壁が破れてしまい、腸内の細菌が腹腔内にばら撒かれ、腹膜炎を起こします。血液に菌が入り、菌血症を起こしますし、菌の成分によって、血圧が下がるショックになったりします。

そのために、早期発見、早期治療が望ましいです。子どもの場合は、破れやすく、痛みも様々ですので、右の下腹部痛のある時には、可能なら外科で見てもらった方がいいでしょう。
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