関東大震災の被害は、下町の方が大きかった
相模湾を震源とした、マグニチュード7.9規模で起こった関東大震災は、その後に起こった火災により多くの被害をもたらし、東京市の43.5%を焼失。死者は9万人以上にも及びました。中でも、両国横網町の被服廠跡では、避難して集まった人が被災し多くの犠牲者が出ました。現在は、横網町公園となり、その中に建てられた復興記念館には、当時の被害の状況が展示されています。
日本橋、浅草、本所、神田、深川といった下町は、焼失面積が大きく、麻布、四谷、小石川といった台地は、焼失面積が小さかったようです。また木造家屋の倒壊の割合も、低地のほうが台地より高かったようです。
ちなみに当時売り出されたばかりだった田園調布の分譲地は被害がなくその後拍車をかけて人気になったようです。
関東大震災が起きた9月1日は、防災の日として、毎年全国各地で防災訓練等の行事が行われています。
墨田公園、錦糸公園、浜町公園などは震災によってつくられた
震災後の区画整理が今の東京の形に繋がっています。墨田公園、錦糸公園、浜町公園をはじめとする多くの公園は、震災時の避難所や防火帯として整備されました。こうした公園の周辺部は、今では人気のエリアになっています。江戸川や隅田川といった河川沿いのマンションは、スーパー堤防と一体で開発されており防災面での配慮がされているマンションが多いのも事実です。洪水ハザードマップを見ると、河川沿いよりも奥のほうが最大値が大きいケースも見受けます。
ブランドエリアの台地は、防災面の強さ、環境の良さなど人気を集めるものこの時期当然でしょう。
ただ、予算を踏まえ防災面をチェックしつつ城東エリアも検討するのも一考です。下水が整備されて以降浸水などの被害が少ないのも事実です。風評だけで判断せずによく調べて行動してください。