DAIHATSU(ダイハツ)/ミラ/ミライース

100万円以下は独壇場!? ダイハツ・イースの力(2ページ目)

ダイハツは9月に発売を予定している省燃費車「イース」(車名は未公表。違うネーミングになるという情報も)の技術的な詳細を発表した。といってもないように関しては、以前から紹介している通り。もう少し掘り下げて紹介しよう。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

積み重ねて実現する低燃費

ダイハツ・イース

イースに用意されるアイドルストップシステムは、時速7kmで停止するという特殊なもの。小さい工夫の積み重ねが、驚異的な燃費を可能にしている


時速7kmでエンジンを止めるのは何ら問題ない。今やパワステだって電気式。ブレーキもエンジン停止後、3回くらいならマスターバックが効く(それ以上エンジン停止状態で繰り返しブレーキを掛けると倍力装置が稼働せず猛烈に重くなる)。安全上の問題についちゃ無し。

ただ止まりそうになって動くような時は、エンジン始動のタイムラグを若干感じるかもしれない。これまた市販車でチェックしたいポイント。ちなみに走行中からエンジンを止めることによる燃費低減効果はホンの僅か。燃費は「僅か」をたくさん積み重ねることによって向上するのだった。

車体はボディ構造の見直しや、使う素材の最適化などによって60kgの軽量化を実現している。軽量化は燃費低減に大きく寄与するだけでなく、動力性能も向上する。乗って楽しい軽自動車に仕上がっている可能性大。ここまで読んで「全て好ましい方向ですね」と思ったことだろう。

トドメの驚きポイント


ダイハツ・イース

70万円台からという戦略的なプライスタグ。100万円以下のクラスでは向かうところ敵なしか?

トドメに価格。運転席+助手席エアバッグとエアコン付きの最廉価グレードで80万円を切ると改めてアナウンスされた。アイドリングストップが付いていなければ30km/Lのカタログ燃費に届かないけれど、交通の流れの良い地域なら全く問題なし。20km/L以上の実用燃費も期待できる?

こうなると、イヤでも頑張らなくちゃならないのがスズキとホンダ。もし本当にイースの実用燃費が良ければ、100万円以下の軽自動車はダイハツの一人勝ちになると思う。そうならないよう、必至で開発をすすめているかと。早ければ東京モーターショーにライバルが出てくる?
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