香港の通貨「香港ドル」とは
アジアを代表する国際金融・観光都市香港には年間3000万人規模のビジネスマン、観光客が域外から訪れる。
香港の両替店のイメージ
香港ドルは米ドルとの固定相場(1米ドル=7.8香港ドル)を採用しているので、円高・円安の傾向を知る際には、頻繁にテレビや新聞で報道される米ドルの動向を見守っておくとイメージをつかみやすいです。
なお、香港で両替スポットを探す際は「EXCHANGE」や「兌換」という看板を目印に。円高傾向が続く昨今、日本円と香港ドルの為替相場は1香港ドル=10円ほど(2011年8月上旬現在)。
両替は日本ではなく、香港で!
日本の国際空港にも多くの両替店があるが、香港ドルの両替は現地に到着してからでも大丈夫
香港国際空港は出発、到着フロアの両方に複数の両替店がある。帰国前に香港ドルが余ってしまった場合は、香港で両替する方がお得
香港ドルの実勢レートは、香港での両替が最も有利とされています。アジアの金融センター香港には世界各地から観光客やビジネスマンが訪れるという土地柄、市内の至るところに両替店が軒を連ねていますので、両替場所に困るということもまずないでしょう。
香港の両替スポットとレート比較。
不便な場所の方がお得な傾向に!
繁華街のいたるところに両替店が並ぶ。写真は特に両替店が多く並ぶチムサーチョイ地区
市内のほか、広東省各地やマカオからの高速船が発着するフェリーターミナル内にも両替店が多い
それぞれの両替スポットで一概にどこがお得というわけではありませんが、空港に比べると市内の両替店、市内の両替店でも、便利な場所より少し外れた場所にある方が良いレートを提示する傾向にあるよう。レート格差は最大20%くらいの開きがあります。
両替店では、店頭に出しているレートに数パーセントの手数料を付加するところと、手数料込みの表示になっているところがあるのでご確認を。
銀行の場合、両替1回あたりにいくらという手数料設定をしていることもあり、小額の両替の際は不利になることも……。最近では、その銀行に口座を持つ人のみ両替に応じるというところもあります。
カードを使ってATMから直接香港ドルを引き出す場合、キャッシングという扱いになるため手数料と金利がかかりますが、それを考慮しても、レートは比較的良い方です。
為替相場は日々変動しているため、為替相場が閉まっている夜間や休日は相場の変動リスク回避のためレートを少し低めに変更する両替店も多く多くあります。両替するなら平日の昼間の方が少し有利という点も付け加えておきます。