注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

鈴木おさむさんと対談!「子供部屋は必要?」(下)

前回に引き続き、放送作家・鈴木おさむさんとの「子供部屋」対談その2。お子さんのいらっしゃる鈴木さんと、小学校高学年の子供をもつガイド、全国のパパ・ママリスナーと真剣な議論が続きます。驚くべきことに、週末夜にもかかわらず、多くの質問や相談メールがリアルタイムで寄せられました。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

鈴木おさむさん(以下「鈴木」と敬称略):最近の子供部屋の提案で、感心したアイデアとかありました?

河名:最近は個室の子供部屋はごくベッドだけが入る4畳程度にして、2階への階段を上った踊り場や吹き抜け上ホールを利用して、個室の中に勉強机を置かず、1階からつながっている空間で家族の気配を感じながら勉強させるといった提案もユニークだなと思いました。

スキップフロアならではの子供部屋も面白い

スキップフロア

半階フロアをもうけることで、リビングダイニングと違った勉強&ワークスペースに(写真協力:三井ホーム)

また戸建の場合ですが、スキップフロアと言いまして1階と2階の間に1.5階フロアを一部に設けまして、リビングを少し見下ろすところに子供が宿題をするスペースをつくる提案もあります。

たとえば小学生まではダイニングで宿題をやってくれても中学生になると親への反抗やはじらいも出てきていきなり個室にこもってしまうケースも多いと思いますが、こうした目線は直接触れ合わないけれど、半階上がったところに勉強コーナーがあれば、子供も恥ずかしくないし、親の目もほどよく届きますよね。

子育て家族はアメーバーのように変化していく

鈴木:最近の若いパパママで、子供部屋を作るうえで心配されることとかあります?

ホビー

子供たちが巣立った後は夫婦のホビールームにも容易に転換(写真協力:住友林業)

河名:例えば若いファミリーなどは子供を何人つくるかなんてまだ分かりませんよね。3人かもしれないし、作らないかもしれない。また子供たちが大学生になって巣立っていった後に子供部屋をどうするかという問題も出てきます。そういうふうに子育て家族はライフステージでアメーバーのように形が刻々と変わっていくので、やはり可変性という点に重きを置いて住宅業界も提案しています。

たとえば、大きな大空間を作っておいて間仕切壁で部屋を増やしたり減らしたりするのも可変性ですし、お子さんが巣立った後、そこをご主人や奥さんのホビールームにしたり、SOHOルームにしたり、はたまた賃貸に出せるようにあらかじめ構造的に作っておくという提案も出てきています。

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