トルコの伝統コスメ、アーモンドクリーム
販売メーカーも老舗が多く、Bebakは80年近くの歴史があります
トルコでは昔から、メイク落としや肌の保湿にアーモンドクリームが愛用されてきました。さらには妊娠線の予防や新生児のマッサージ用オイルとしても伝統的に重宝されており、おばあちゃんから赤ちゃんまで、幅広い層に受け入れられているコスメアイテムの一つです。
トルコで薬局は“Eczane”
これだけ愛されている理由は、アーモンドから抽出されるオイルに非常に豊富なビタミンEやオレイン酸が含まれていて、保湿効果が抜群にいいこと。今でも
Bebak(ベバック)や
Coma(チョマ)といった老舗メーカーが、昔から変わらないレトロなパッケージでアーモンドクリームを販売しており、全国の薬局で購入が可能です。
アーモンドクリームの効果
BebakやComaは昔から薬局での販売が基本
一般的にアーモンドクリームはエモリエント効果に優れていると言われています。肌を柔軟にし、保湿に加え保護もしてくれるため、とりわけ荒れた手やゴワゴワ足のかかとなどに効果的。そしてトルコの薬局で販売されているアーモンドクリームは、その多くがオーガニック生産なので、敏感肌の人も問題なく使える場合が多いです。ちょっとオイリーで高級化粧品のようなのびはない素朴な製品ですが、その分保湿効果は絶大なので、冬には特に重宝します。
アーモンドクリームの使い方
こちらがBebak社のクリーム。レトロなパッケージで量も様々
アーモンドはトルコ語で“Aci Badem”(アジュ・バーデム)。このため、アーモンドエキスから取られたの保湿用クリームは“Aci Badem Kremi”(アジュバーデムクレミ)と呼ばれています。顔でも身体でもどこにでも使えますが、ガイドのおすすめは上記のように手や足のかかと。保湿と水分の保持効果に優れているので、お風呂の後などに塗っておくと、翌朝になってもお風呂上がりのしっとり感が残ったまま!
アジュバーデムストゥはこんなパッケージ。メイク落としの優れものです
一方、“Aci Badem Sutu”(アジュ・バーデム・ストゥ)と呼ばれる製品もあり、こちらはメイク落としやマッサージなどに使われるコールドクリーム的なモノ。乾いた顔に直接塗ってまんべんなくマッサージし、コットンなどでふき取るのですが、これがかなりの優れモノ。お肌の脂分を取り過ぎずにメイクをクレンジングしてくれるので、使った後のお肌がなんとも言えずしっとり。トルコ在住日本人にも人気の品物です。
注意点は、アーモンドオイルを多く含み、オーガニック製品であることが多いので、高温多湿のところに長期間置いておくと分離してしまうことも。開封後は早めに使い切るようにしてください。
クリームのうち一番小さい30gものはチューブで箱入りなので、お土産向き
価格はとてもお手頃で、小さめの35g入りチューブが約400円。大きいパッケージの170g入りのものでも600円程度です。軽い上にそのレトロなパッケージもトルコ風味抜群なので、小さなチューブの箱入りをたくさん購入すれば、バラまき土産にぴったり。