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CLKで気持ちにゆとりを持ちませんか?

この時代に優雅にクーペを乗り回す、なんて絵はなかなか良いと思いませんか。しかもおいしく買ったメルセデス・ベンツで。Eクラスクーペの登場で絶版となったCLK、かなりお求めやすくなっています。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

良い意味で無駄で、贅沢で、大人の余裕を感じるクーペ

メルセデス・ベンツCLK フロント

ホイールベースは旧型Cクラスセダンと同じながらも、フロントデザインの変更により全長は80mm長く、旧型Eクラスよりは200mm以上短いというもの。またフロントフェイスはCとEの中間という、絶妙なデザインです

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツCLK(絶版)を取り上げたいと思います。低迷する経済やら大震災の影響で、なんだか世の中がキュッと引き締まった感があり、どうも無駄とか贅沢が敬遠されがちですが、無駄が無ければ(ただでさえキュッとしているのだから)動きがギスギスしてきますし、贅沢する人がいなかったら世の中にお金が回りません。要は適度に無駄や贅沢があればいいということです。その点、100万円台であえて2ドアのクーペを買うってことは、なかなか良い無駄や贅沢ではないでしょうか。

ご存知の方も多いでしょうが、メルセデス・ベンツのCLKは旧型Cクラスをベースに開発されたスペシャリティクーペです。それ以前にはミディアムクラス(その後Eクラスと呼ばれた名車W124)ベースのクーペがあり、CLKが事実上の後継車となったのは1997年登場の先代CLKから。今回取り上げるのは2002年4月に日本デビューした2代目CLKであり、2009年に再びEクラスをベースとしたクーペが登場したことで、その役割を終えました。

メルセデス・ベンツCLK   リア

スポーツカーではないものの、CLK320で言えば0-100km/h加速は7.4秒、最高速度は240km/hと日本では十二分過ぎるほどの動力性能を持っています。性能を持て余すという、これまた大人の余裕!?

何しろ遡ると名車W124ベースが祖先ということで、偉大な父を持つ子どもが苦労するがごとく、「安っぽい」とか言う人もいました。しかし、この頃はちょうどメルセデス・ベンツが新潮流に移行している時期で、当時はCLKに限らずおしなべてメルセデス・ベンツ車が同様のケチを付けられていたと思います。まるで「最近の若いやつは……」的な。私の個人的な意見としては、ただカジュアルになっただけなんですけれどね。イギリスのサビルロウで作られたスーツも良いけれど、ノーネクタイでプラダやドルガバのスーツだっていいじゃん、というか。何が言いたいかというと、先人たちにどれだけ言われようが、乗ればやっぱりメルセデス・ベンツだなって思える素の良さ・育ちの良さがある車だと言うことです。

しかも、これが原稿執筆時点で100万円を切った89.9万円から買える(CLK240/2002年式/7万km/修復歴なし)となると、その無駄や贅沢加減(もちろん良い意味で)が高まります。さらに、メルセデス・ベンツライクな車の動き自体に、大人の余裕を感じるといいますか。無駄や贅沢、大人の余裕……最近なんだか忘れられがちな要素だと思いますが、それがお手頃価格で手に入ることまで、見逃してはもったいない。次ページでCLKの魅力をさらに見ていきましょう。
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