東日本大震災に係る保険金の支払い額が、生命保険協会から定期的に発表されています。その発表数値などから、もしもの為に加入する生命保険のあり方について考えてみたいと思います。

震災後5か月で1210億円の支払い

生命保険の支払いは今でも増えている

生命保険の支払いは今でも増えている

生命保険会社各社の保険金支払い状況を取りまとめた生命保険協会の発表によると、8月25日現在、支払い件数が15,623件、支払い金額(死亡保険金)は1210億円となっています。そのうち災害死亡保険金額の支払いが376億円となっています。

※災害死亡保険金は不慮の事故などによって死亡した時に保険金が支払われる特約で、約款には「地震、噴火または津波による場合は、災害死亡保険金や災害入院給付金等を削減したり支払わなかったりする場合があります。」のような記載があります。しかし、今回の地震においては、各生命保険会社は災害死亡保険金等を全額支払うことにしています。

1件あたりの保険金額は775万円

1件あたりの支払い保険金額(死亡保険金)を計算すると、平均で約775万円になります。東日本大震災に係る地震保険の1件あたりの支払い保険金額が約170万円(日本損害保険協会調べ)なので、1件あたりの支払い額は地震保険の約4.5倍になります。災害関係の保険金を除くと平均で約533万円となり、地震保険の約3.1倍になります。

地震保険は一つの建物に一つの保険が原則ですが、生命保険は1人で何件も加入することができます。その為、支払い件数と生命保険に加入していた死亡者数とは必ずしも一致しません。生命保険も地震保険も任意で加入するものなので、全く加入していなかった人もいたはずです。

775万円は多いのか?少ないのか?

もしもの事が起きた時に、保険金受取人の受取る額が775万円では多いのでしょうか?それとも少ないのでしょうか?

保険に加入していた人や家族がどういう状況で、何のために加入していたかによって、金額の受け止め方は当然異なります。一家の大黒柱が亡くなれば遺族が775万円受取っても1~2年で底をつき、その後の生活がとても厳しいものになるのではないでしょうか。一方、遺族が生活していく上で家計への影響があまりないような場合は、多い(十分)と思う人もいるかもしれません。

生命保険に加入する際は、家族構成や家計状況などから必要保障額を算出し、適正な保険金額の保険へ加入することが大事です。そして適正な額は生活環境の変化によって変わってくるので、変化があれば保障内容の見直しも必要になります。

もしもの時に家族を守る大切な備えという認識で、適切な保険金額の生命保険に加入していれば、多い少ないに関係なく、遺族はきっと安心して生活していくことができるでしょう。

災害関係の保障はどう考える!?