現地見学は希望するイメージをしっかり持って

中古物件を見学するときには、あらかじめ「自分たちがどうしたいのか」といった希望をしっかりとイメージすることが大切です。

そのままの状態で(あるいは少しの手直し程度で)住むことを前提とするのか、それとも全面的なリフォームやリノベーションを前提とするのかによって、見るべきポイントもチェックするべき部分も変わってくるでしょう。

もちろん、どの物件を選ぶのかによって方向性が変わる場合もありますから、柔軟に考えることも必要です。

そのままで住む場合、あるいは壁紙などを張り替える程度のリフォームで住む場合には、現在の間取りをもとに使い勝手や住みやすさなどを考えます。内装などにキズが目立つようであれば、どの程度の補修が必要かも考えなければなりません。

家の設備などは経年変化による劣化が進んでいたり、耐用年数を過ぎていたりする場合もあります。あるいは古い規格の設備で、容量や性能が不足していることもあるでしょう。取り換えが必要な設備についても、ある程度はその場で把握しておきたいものです。

その一方で、設備交換を含む全面リフォーム・リノベーションなどを検討する物件の場合には、内装の状態や現状の設備にこだわる必要がありません。構造上、どのような工事が可能で、自分たちの希望を実現できるかどうかを重点的にチェックすることになります。

しかし、いずれの場合であっても建物構造に問題がないかどうかの確認は欠かすことができません。床の傾斜のほか、建具のゆがみや不具合、壁の亀裂や雨漏りの跡、湿気などによる腐食などがないかどうかにも十分な注意が必要です。

建物の外側をチェックできるのであれば、基礎のコンクリート部分や外壁などに亀裂がないかどうかも確認するようにしましょう。

売主が住んだままの状態で、なかなか自由にチェックできない場合もあるでしょうが、気になる点については売主、または売主側の媒介業者に質問をして、しっかりと回答を得るようにしてください。

家のことだけでなく、近隣のこと、街の様子など、売主から得られる情報はたくさんありますから、遠慮せずにどんどん質問をして構いません。ただし、売主のプライバシーに関わるような質問はNGです。


購入を検討する物件は再見学もOK

初めの見学のときは、その物件の購入を実際に検討できるかどうかも分からない状況ですから、細かくチェックするといっても限度があります。逆に見学する物件の一つひとつについて隅々まで細かく確認をしていたら、なかなか前に進むことができません。

そのため、1回目の見学で取捨選択をして、具体的な購入候補物件を絞り込んでから、再見学によって物件をしっかりとチェックすることも検討しましょう。その間に他で売れてしまうこともないわけではありませんが……。

建物構造の状態が気になるときは、専門家による建物検査(インスペクション)などの活用も有効です。それなりの費用がかかるものの、購入してから不具合が発覚するリスクを避けることができるのなら、十分にその価値はあるでしょう。

購入する候補物件を絞り込んでからは、その物件だけでなく隣地や周辺道路についてもよく観察するようにします。土の地面が異様に湿っていれば水はけの悪い地盤の可能性がありますし、隣地建物の基礎部分などに亀裂があれば、一帯の地盤が弱い可能性もあります。

また、周辺道路の舗装面に亀裂や凹凸が目立つようであれば、同様に地域の地盤が弱い可能性が考えられます。雨がやんで少し経ったタイミングで現地を確認する機会があれば、不自然な水たまりができていないかについてもよく観察してみましょう。


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