建築家・設計事務所/建築家選び

建築家の仕事と役割(2ページ目)

依頼先のひとつに建築家にお願いして家づくりをする方法があります。しかし実際に建築家はどんな仕事をしていて現場ではどんな役割をするのかはっきり理解しておらずトラブルになるケースもあります。建築家はこんな仕事をしてるんです!!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

基本設計と実施設計はどう違う 

■基本設計とは
敷地や建築条件などを調べ建て主の要望・予算を聞き図面にまとめていく作業です。そして平面図・立面図・断面図など基本となる設計図面で概算見積りも行います。

設計図書

設計図書(工事に必要な図面一式)


■実施設計とは
基本設計に基づき構造・設備の詳細を詰めていきます。キッチンをはじめとする設備機器の品番・使用する内装材など必要な要素をすべて書き込んだ図面を実施設計といいます。したがって基本設計の段階では概算見積りでしたが、実施設計からひろう見積りは実際に工事を行う建物の詳しい工事金額になります。



施工業者の選定も建築家の仕事 

実施図面が完成して施工業者を選定するにあたって、1社単独でいくのか2~3社で相見積りでいくのかを決めなくてはなりません。一般的な本やガイドブックには必ず2~3社で相見積りをして比較するとよいと書いてあります。しかし必ずしも相見積りがよいとは限りません。工事の規模・工事金額の大小によってもメリットデメリットがあるのです。気をつけなくてはならないのが安かろう悪かろうになってしまうことです。職人の匠の技は一概に高い安いだけの判断はできません。建築家の難しい仕事をこなせる信頼のできる施工業者を1社指名して、予算が合えばそこで質の高い仕事をしてもらうというのもひとつの考え方です。ただ単に競わせて安い方を選ぶというやり方だけではなく、業者選定にあたってはじっくり建築家と相談することです。



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