近郊の村へのエクスカーション
せっかくなら、都会のニースから少し足を伸ばして近郊の小さな村も訪れてみたい。ニースは、コートダジュール地方の町や村へのネットワークも豊富で、山側へは主にバスで、カンヌやモナコなど地中海沿いの街へは電車でアクセスできます。■エズ
ニースからバスで30分、ニースの北東に位置するエズは「鷺の巣村」と呼ばれ、中世の時代からそのまま時が止まったような古い街並が見どころ。石造りの素朴な建物が迷路のように張り巡らしている可愛らしい素朴な村で、城跡にできた熱帯植物園からはすばらしい地中海の景色を眺めることもできます。
旧市街とエズの駅を結ぶ坂道ルートは「ニーチェの道」と呼ばれ、哲学者ニーチェがインスピレーションを得たところといわれています。所要は1時間と長いですが、自然や眺めを楽しみながら歩けるハイキングコースです。
参考サイト:エズ観光局公式サイト
■カーニュ・シュル・メール
印象派の巨匠ルノワールが晩年を過ごし、生涯を閉じた村。家は今も残っているので必見。旧市街オードカーニュにはルノワールのアトリエもそのまま残り、作品約10点が展示されているルノワール美術館があります。
そのほかモナコ王家ゆかりの城、グリマルディ城に、藤田嗣治などの巨匠の作品を集めた美術館も見どころ。ニースよりバスで約1時間。
参考サイト:カーニュ・シュル・メール観光局公式サイト
ニースのグルメ
地中海に面しているだけあり、海の幸が豊富なニース。南仏名物のオリーブオイルでさっぱりと味付けされた料理が多いのが特徴です。それから、イタリアに近いこともあり、イタリアンも充実しています。そしてニース名物といえば、その名前を冠したサラダ、サラダ・ニーソワーズ(ニース風サラダ)が有名。トマトやレタス、きゅうりといったサラダベースにゆで卵、黒オリーブ、ツナ、アンチョビをトッピングしたサラダで、パリでも食べられますが、ここは是非本場で味わってみては。
それからニース名物のファストフード、ソッカもおすすめ。ひよこ豆の生地でできたクレープで、外はパリパリ、中はしっとりの食感が人気です。