紺碧の海岸コートダジュールの中心都市ニース
南仏コートダジュール地方の中心都市ニースは、夏は海水浴場として、冬は程よい暖かさを求めに年中通して世界中から観光客が集まる大変賑やかな街です。古くはイタリアの王国として、後にはヨーロッパの王族のためのリゾート地として栄えた場所であり、高級感のある海辺、明るくて開放的な旧市街、そしてローマ時代の遺跡など様々な表情を持っています。おもな見どころとしてあげようとしても、美しい地中海の海岸、イタリアの名残が残る旧市街の街並み、数々の美術館、そして近郊に散らばる小さな村など、数えきれないほど。そして2月には一年を通して最大のイベント、2月のカーニバルもあります。そんな魅力あふれる南仏の海岸都市ニースをご紹介します。
高級ホテルやカジノが並ぶ優雅な海岸通り
ニースの最大の見どころといえば、何といっても地中海沿いの海岸通り、通称プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人たちの散歩道)。名前は在住していたイギリス人たちにより作られたことに由来します。通りは広々とした遊歩道となっていて、ニースの象徴ともいえるネグレスコホテルをはじめとした高級ホテルやカジノが軒を連ね、豪華な雰囲気を醸し出しています。朝から夕方まで、散歩する人たちが行き交います。もちろん夏の間は海水浴をする人たちで賑わい、7・8月のバカンスシーズンは大変な混雑に。ゆったりと過ごしたかったら、有料のプライベートビーチがおすすめ。パラソルやデッキチェアのレンタルやカフェがあったり、シャワーが使えたりと快適に過ごすことができます。
イタリアの名残が残る旧市街
海岸のすぐ北東に広がる旧市街は、セレブな印象の海岸通りと比べると比較的庶民的な雰囲気が感じられます。ニースはもともとイタリアのサルディニア王国の領地でした。そのため一帯にはイタリアの名残があり、パステルカラーの明るい建物が迷路のように並んでいて、市民の生活をかいま見ることができます。オペラ座や裁判所、教会も点在し、マセナ広場とサレア広場の2つの広場では、頻繁に市場が開かれたりと賑やか。レストランやブティックも多く、グルメやショッピングも楽しめます。そして旧市街の東に位置する一帯には高台となっている城跡があり、展望台公園となっています。そこから眺める紺碧の海岸とオレンジ色の屋根が連なる市街の景色はとても美しく、一見の価値あり。ニースに来たら是非訪れたい場所です。