中古車/おすすめの中古車

スマートなアウディA6を100万円台で

おいしい中古車とは、何も価格だけ比較して選んでいるのではありません。その車の持つ魅力に対して、価格が安いなと思った時にも、おいしいと思うのは、私だけではないはずです。今回はそういう意味でおいしい一台、アウディA6です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

大ブレーク中のアウディ、その中核モデルだからおいしい

アウディA6 フロント

デザインをまとめたのが当時アウディにいた和田氏。だからなのか日本人のツボを押さえている感じのデザインです。ライバルたちよりいち早く大型化しているので、居住空間に不満なし。後席も見た目以上に快適に過ごせます

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はアウディA6(現行)を取り上げたいと思います。今もっとも人気のアウディ。業績も絶好調のようで、先日発表された日本での2011年1月~6月の登録台数は過去最高を記録したのだとか。長引く不況の中、ましてや大震災のあった上半期でこの成績。そういえば発表されたばかりのA7スポーツバック、よく見るんですよね。本来これだけの人気ブランドですと、中古車の価格は落ちにくくてあまりおいしいとは言えないことが多いのですが、それでもデビューから7年も経てば手頃な価格になってきます。新車時560万~885万円もしたアッパーミドルクラスのA6とて、時の積み重なりには適いません。今では100万円台から見つかるようになりました。

現行A6がデビューしたのは2004年7月。今ではアウディのアイデンティティの一つである「大きく開いた口」(シングルフレーム)に、クーペかよと思えるほどなだらかに流れるリアルーフのデザインをまとい登場しました。特にシングルフレームは、現行の全アウディ車が備えるアイコンですから、中古車で買ったとはいえ誰もが「あ、アウディですね」と言ってくれるでしょう。これもアウディの知名度がまだそんなになかった頃なら「何ですか、この車?」だったかも知れませんが、これも人気ゆえの役得です。

アウディA6   リア

トランクはFFとクワトロモデルとも同容量で546L。これで十分ですが、後席を倒してさらに広げることも可能です。横滑り防止装置であるESPを備えるほか、雨天時には自動的にブレーキデスクを乾かせる装置まで備わります

特にここ数年はクーペのA5が登場したと思いきや、同じA5の名前にスポーツバックが付くと、途端にドア枚数が5ドアに増えたり、A6のハッチバックがA7ハッチバックで、コンパクトカーのA1やSUVのQ5にQ7、さらにはA6にS6にRS6、A4にS4にRSは4ではなくて5……まぁとにかくラインナップが非常に増えているアウディです。こうなってくると、人気が高くなってからアウディを知った人にとっては、AKB48は知っているけれど前田敦子ってどの娘?と思わず聞いてしまいたくなるくらい。秋葉原48劇場でスタートした頃から彼女たちを応援していたファンのように、アウディA4がまだアウディ80だった頃から愛していた人なら、スラスラっと答えられるのかもしれませんが。

その意味では、A6はアウディ100が元祖のアッパーミドルクラスセダン。ぽっと出のA5やA7スポーツバックとは違うと言っておきましょう。ライバルはメルセデスベンツならEクラス、BMWなら5シリーズ。つまり大切な中核モデルです。発売当初に搭載されたエンジンは2.4Lと3.2LのV6、4.2LのV8の3タイプで、2.4LにはCVT、3.2Lと4.2Lには6速ATが組み合わされています。駆動方式は2.4LモデルがFFで、それ以外がクワトロ(4WD)。

同年式の旧型Eクラスや5シリーズよりは中古車価格が高め。人気が高いという裏付けでもありますが、それでも100万円台からアウディの中核モデル、それも(多少年式が古いとはいえ)現行型が買えるとなれば、私は十分おいしいと思います。何も「他より安い」だけが、おいしい中古車ではありません。次ページでA6の魅力をさらに見ていきましょう。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます